銀河騎士隆盛記 零 地の章(PE57QとYWC2+湯治編)74〜75/ジム・プリマス
 

74
 フツは火の用意をしながら「男衆は温泉に入ってきなよ。あたしは昼餉の用意をしてからゆっくり入るから。」と言うので、カンデンたちはフツの言葉に甘えて、先に温泉に浸かることにした。
 綿糸を編んでオリべチィ(織物衆)の娘たちが作った上等な手ぐいと、ヘチマの芯を干した垢すりを手に、カンデンたちがヤシキの外に出ようとしたら、ボーア老師がタチを持って行けと言う。カンデンはどうするのだろうと思って、ボーア老師とコムロを見ると申し合わせたように、二人とも左手でタチを携えている。
 ボーア老師が「見切り」の稽古をすると言っていたことをカンデンは思い出し、背負子(しょいこ)に革紐で結び付けておいた、
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