永遠の思い出とは/番田
昨夜、眠ることができずに昔のことを思い出していた。毎年家族で、盆休みになると、僕は帰省をしていた。僕は、あの、最初の記憶は、小学二年の時だったと思う。最初はいた、そして、兄や母がやがて来なくなり、父と二人で、でも、帰省していた。僕は中学生になった頃のことはあまり乗り気ではなかったというのもあって、最近のことではあったが、よく思い出すことができなかったのだ。何をして、そこで何を食べたのかということすらも。印象的だった出来事のことをパズルのように組み合わせてつないでみたり、バラしてみたりしていた。よく覚えていたのは、でも、昔のことばかりだ。それも、忘れかけてはいたのだけれど。
一人で出かけた
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