永遠の思い出とは/番田
けたことのあった、海外旅行。その、景色や味が思い浮かぶ、最近の出来事はやはり鮮明に思わさせられる。記憶力が若い頃よりも薄れてきたような気もするが、どうすれば、記憶に残されるような行為ができるものなのか。楽しかったはずだった場所に、そして、戻ってみても、虚しさだけが、それとは異なるものとして感じられるのはいつものことだった。だから僕は考えてしまう、僕の華やかな色や、おいしい味や、やさしかった人の記憶として、心に残しておきたいと思うことを、いつまでも。
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