夏はもう秋/山人
ヒグラシが鳴きはじめ、アブラゼミからミンミンゼミと蝉の声は種類を増し、最終的にはミンミンゼミが最後となる。里では秋に鳴くツクツクホウシなどがあるが、こちらではあまり聞かない。また、これから八月の声を聞くと、イヨシロオビアブ(通称 メジロアブ)が獰猛に集ってくる季節だ。衣服の上からでも頭を皮膚にこじ入れ、口を突き刺し血液を貪り飲む。アシナガバチの営巣も見られるようになった。
野のススキも膨らみを増し、ヒヨドリバナ(ヨツバヒヨドリ)も花をつけている。これから咲くクズもフルーツに似た芳香を放ち、虫をよぶことだろう。
先週から開始された県道除草は刻々と進んでいる。この作業は元請けではないため、一
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