早朝の散歩から/山人
 
 ひどいもので、昨晩午後七時過ぎに眠くなり、そのまま朝の三時頃まで眠ってしまった。読みかけの本はわずか一ページしか読まないうちに眠りの世界へと入っていったのである。当然、朝は早くなる。尿意で目覚め、時計を見ると二時四十五分。さすがにまだ起きるわけにはいかないがとりあえずトイレに立つ。トイレを終え、そのまま眠れることもあるが、だいたいは眠れない。着替えて、朝の散歩に出ることにした。朝の散歩はここのところ一カ月以上続けているが、まだ夜が明けないうちからは初めてである。
 小雨が降っている。否応なしに気持ちは沈んでいる。ずっとここ数カ月は沈みっぱなしで上昇が見込めない。でも、散歩は続ける。と決めた。闇
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