3.3.メモ/道草次郎
 
我々に出来ることは待つこと以外にあるだろうか。
我々に出来ることは歩くこと以外にあるだろうか。
我々に出来ることは生きること以外にあるだろうか。



読む事の中に立ち込める不安の霧に透けて見える安定への希求と閉鎖性。それを想い、定めること。



ただ遠ざかることのみが正しい時もあるように、そのものの特性を弁え、そのものがなめらかに活動しうる限りの範疇に於いてそのものをそのものたらしめる凱歌を聴くこと。



自らの身の丈を測るのは理性ではない。それはいつでも不安だ。不安の力は絶大だ。不安を御することは理性にはできない。不安を御することは何者にも出来ない。ただ偶
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