イザベラのこと 5/ジム・プリマス
イザベラの瞳は大きくて、最初に会った時から、それがとても印象的で、そこが魅力的だった。その瞳で真っすぐに見つめられると、僕は身体が透明に透けて、精神の奥底まで透けて見えるのではないかと、不安を感じるくらいだった。この人の前では嘘は通用しない。彼女に見つめられるたびに、僕はいつもそう思った。
見つめ返してもイザベラは少しも目をそらさず、その瞳の底には、偽りの入り込む隙のない、大きくて柔らかくて温かな愛が満ちていた。それは僕にとっては、思いがけもしなかったキリスト教的救い(愛による癒し)の訪れだった。
僕の精神は声にならない悲鳴をあげていたのだと思う。それまでの僕は、求めても、求めても、
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