才能のない批評家から、才能ある新人作家への提言/yamadahifumi
 
 「あ、はじめまして。君が新人作家の○○かい。あ、どうも。いや、君の作品読んだよ。それでさ、感想だけど・・・・。面白かったよ。・・・・素晴らしかった。これは十年に一人の・・・・・・・・いや、ごめん。これはただのお世辞さ。お世辞はもう十分、他の人から聞いただろ?。君は、これまでに散々。だから、僕は正直な事を言おうと思って、君に面会しているわけさ。まあ、今、僕が君とこうして出会ったのはただの偶然だけど。 
 それで・・・・まず、僕が思ったのはね、君の作品がどうこうという前に、君が「文学」っていうものを信じてるんだな、って事だよ。いや、本当に、立派な事だよ。素晴らしい。・・・・・・文学?。文学だって?
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