才能のない批評家から、才能ある新人作家への提言/yamadahifumi
 
て?・・・・・・・・笑わせてくれるねえ。
 文学。それが、何だろう。そんなものがこの世界のどこにあるんだ・・・?。いや、違うな。悪かった。・・・確かに、君には「文学」の才能がある。新人賞を取ったんだろ?。・・・その年齢で。それで、評者に褒められた?新聞に載った?・・・・いや、悪かったよ。確かに、君には才能があるんだね。悪かった。僕と違って、君は「天才」かもしれない。君は将来、芥川賞を取るのかもしれないね。・・・え?。もう候補になってるって?。・・・・いやはや、それは参った。すごいな、君は、多分、21世紀の夏目漱石かもしれない。
 でも、一言だけ言っておくと、その夏目漱石とかいう作家がもし生きて
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