わからない、だろうが/あらい
 
カラダに湧き上がる返事の針路を還るとそれが耳管で唱歌。洗い流した新緑の土足で打ち消してしまい、くるめくほどにただ一点を覗いて。溢れんばかりの月魄を留め、コレ以上は近づけない(言葉が、なぜ 遅い 欄干をみた。)飾っていない。ひらけて、絡み合った指から、オンナは/私のように/盤を破り。いいえ、と覆す

 境界をまた離れてみる――昨日の針金は鈍い狼煙
 調律された単色画の物乞いが 訪れる腕よ。平行線で
 寄り道にすぎませんが、水溜りに反射し風に触れる
 ただ期待や目的に別れを惜しむ様子にありたい

足元は次第に力強くなり湿った砂に張り裂けんばかり、おわりのちかづく。やがて四ツの海は画然、ひ
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