「やせたら きれいになる」
と思っていたけれど

死んだ姉を
「会えないなら 会わなければよかった」

しばらく 泣いた

やせるより きれいになった
目玉から
一つ落ちたわけです

女の尻のような器の中に

落ちるなり
白く固まりました

水面で
ふるふると

光を反射して
ふるふると

生きています
それ

水面 ....
背中から腕を回しゆっくり胸を揉む
密着して首筋を軽く噛む
指先で乳首の突端を彷徨い
舌先で耳の裏をなぞる
足首を絡め少しずつ広げる
よく見えるようにする
見せる
うつ伏せにし ....
初めて聞いた詩は
多分
私を小脇に抱えた母の
「ほんとに愛してるんだけどねぇ」


そんときの
片手に持っています
初めて聞いた詩は

緑の麻スカート
白い足
私を小脇に抱えた母の

「ほんとに愛してるんだけどねぇ」


今残ってるのは、縁側だけです
足を食べました
明日から,歩いて何処へも行かなくていいように
やっぱり,軟骨が一番美味しかったです

これで,一日,寝ていられると思いました

が,手があるだろうと言われました
手でやれ ....
                       5時 @ハト通信

小さな石を握りしめて
空を見上げている人が中心にいます
そのまわりを
忙しそうにぐるぐる回っている人がいます
指の数をくり ....
風、吹いた。

わあぁん

高圧線が、たわんで
山のりょうせん
ならした

わあぁん わ あ

さかいめは
鉄筆でなぞってしまお
へこんだところに
つめ
あてて
息もしな ....
これ以上
大人になったら

何日か 一緒に暮らしましょう
暖炉の前で
オレンジの皮を 囓るのはやめてください
指でむけない皮だ と私は言いましたが。

赤いスカートに コーヒーのしみ
娘の頭にオレンジの汁
編み物をしてもあたたかくはならないし
 ....
「石になる」
とは 聞いていたけれど今
あなたを探すと
胸が 林檎になります
友よ
ここを埋めるものは,
不確かな確実だ

どれだけ風が吹いたって,
何度,理想が破裂したって,
真実などは見えてこない

毎時,毎分,
何本もの列車が到着し,出発し,
大量の幽 ....
2003年10月
葛飾柴又にいた

サムイ オモイデハ
イキタクナイ

カバン一個の人生が
路上のそこかしこにある

ソウイウ ユメモノガタリ

2003年10月
ホームにたた ....
問う
アイシテルノニ
聞く
アイシテテイイ?
マッテテイイ?
だって,ミゲルは恋が上手いのだもの
あたしの心をたちまち虜にして
あたしは,丸一日,
ローズオイルの中でマッサージを受けた
貴族の娘のような気持ちになる


それでいいのよ
だって,恋 ....
がんじがらめ
ゆうべの龍
さらした光
たなごころ
虹の根元を
地の夜にひたす
まわるまわる鋭角の
ところどころが蝙蝠の属
黒の流れに映る紅
散ってはひらく葉の ....
赤い糸に 用はないけれど
犬の耳が とんがりすぎなので
爪を囲む
赤い谷間を染める月が
凪いだ海の底へと
落ちてゆく

波間の暗がりに
赤が滲む
その辺縁に蠢くのは,
青い夜光虫だ

沈みゆくあなたの死体に
波が触れる,そこから
夜光虫は,静寂 ....
空洞の列車が向こうのホームに走り込む時は,
心臓が激しく動き,
真っ直ぐに立っていられなくなるので
すぐに分かる

その列車は,
横長の椅子の通勤列車ではなく,
前向き二人掛けの,
い ....
詩人が食卓のナプキンに詩を書き得た時代は過ぎた?
それとも今なおわれわれにそうした牧歌的行動は可能?

私の机の上には音楽と絵画と文学に類似した何かを収めた小さな箱がある、
これはナプキンでは ....
握り締める
想い
これは,
何だ
意識とは
無関係に
握り締める
出所を知らぬ
熱い思いの
代替か
握り締めながら
夜を
彷徨う
鳴き始めた蛙の声に
じっとりと
汗ばむ
 ....
駄々ィズム ダダ ダダ 
たたいて太鼓 ダダ ダダダ
只 只 無量億銭満の苦
苦しみは 遺すこと 持っては行けない大金庫
冥土の土産は何にしよう

持たざれば 憂いなし 肩の荷もなし 歩く ....
お別れには
銀杏の下で ごろごろ ころがり
大理石の上で 泣きましょう
「いよいよジャズを聴く時」 が口癖のあなたは
明日 聴くだろうし
私は 青い服を 買いに行く
だっていいじゃん、女一人たたかって生きて行くって

すっごいさみしいもんなんよ

男の数? 数えた事無い

いい事いっぱいあったよ、本当だよ

タクシーに乗ってディズニーランドまで行っ ....
「かぁちゃん、ほら、池に星が映ってるよ。ほら、ね、きれいだよ。」

そう言う僕を無視して、母は、真っ暗な夜道を足早に歩いていきました。

「ねえ、かぁちゃん。」

何度も追いすがって言う僕 ....
私はどこにも取り付けられない、真鍮の蛇口だったので、不具者だと思っていたし、仕損じ続けるのだ、と思っていたのだけれど、あなたが「これはいい」といつもポケットに入れてくれたので、あなたを忘れられません。 空の蒼と、
山の斜面の白とのはざ間に立つあなたを
私は一生忘れないだろう
そして、
あなたのその笑顔を

私は・・・・・
Dear Fujiko

出がけに大雨だったので,
駅まで車で送れと女房に言ったら,
ブツブツいわれて,
キレタ


(オッ,なんだか詩みたいだなぁ)


タクシー拾おうとしたが ....
いわゆるポンと膨れ上がったお腹をしげしげと見つめ,
これが中年の証しなんだと,へんに納得する午前九時,


>お前は,誰だ,誰なんだ


電車が真っ直ぐにあなたの瞳に這い登る頃,

 ....
マーカスとハロ
マーカスはオスで
ハロはメス
祭りの夜にハロはマーカスと交尾した
それで,イエメスが怒ってマーカスを殺した
イエメスは,ハロの許婚
ハロは,最初にイエメスと交尾せずに
マ ....
未詩・独白
タイトル 投稿者 Point 日付
ダイエット山内緋呂子103/10/24 9:43
水に浮いて蝋はdo_pi_...003/10/22 0:25
愛撫いとう703/10/20 22:23
「けど」めくり山内緋呂子4*03/10/20 20:44
「けど」603/10/20 2:06
逃避行 = 食べ続ける事 あるいは カニバリズムdo_pi_...203/10/20 1:22
アンテ2*03/10/19 22:00
緑、ほねぐみ林帯刀403/10/18 16:01
欲情(声に出して読んでください)山内緋呂子1503/10/17 22:25
黒じゅうたん前303/10/15 18:00
かたまる903/10/13 0:13
友よ — 不確かな街からの手紙 —do_pi_...103/10/12 22:14
冴えない夢203/10/11 16:35
聞いて・・・15natsum...003/10/10 15:22
だって,ミゲルは恋が上手いのだものdo_pi_...003/10/7 12:42
ノート(40Y.10・3)[group]木立 悟303/10/6 7:46
ネロ山内緋呂子103/10/5 7:33
海があなたを受容するのは,あなたが....do_pi_...303/10/3 20:58
空洞列車103/10/3 20:55
詩人のティッシュ(満帆さんに韻文レスバージョン)佐々宝砂1*03/9/30 21:06
握り締める想いdo_pi_...103/9/29 20:34
駄々の片々いわぼっけ103/9/28 17:13
別れる山内緋呂子1603/9/28 10:07
鎮魂歌do_pi_...303/9/27 20:58
おかまのジュンちゃんの事503/9/27 20:50
必要山内緋呂子503/9/26 2:54
最愛のあなたへ最期にnatsum...003/9/25 11:36
フジコ,俺は切れる寸前だdo_pi_...303/9/25 9:00
そして,沈黙が事件になる103/9/23 15:00
ハロとイエメスとマーカス203/9/23 14:59

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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
このカテゴリの作品には以前は批評を禁止していました。今後もなるべく批評は遠慮くださいますようお願いいたします。
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