心が死んだので
みんなで葬儀をした
土葬にするか
火葬にするかで
もめたが
東京都内では土葬は難しいだろうということで
とにかく火葬にして
埋葬の件は追々考えることにした
....
カタカタ文句を叩き出す
ワープロ小僧のお兄さん
両面印刷済んだので
ホチキス探してやって来た
針がないから
打てないと
苦情を聞いては
箱一杯補充する
プリンター
紙 ....
有頂天の
天に
頭をぶつけて
いつも
落っこちます
大人の塗り絵
色鉛筆は
木のじゃなくちゃだめさ
わたしが絵を描くのをやめたころ
色鉛筆は
みんな子どもにやったのさ
塗り絵の風景画は
なくなりつつある田舎の風景で
あったとして ....
ぐるぐる回る目玉の奥に
クラッカーが鳴って
驚いたのねと
君の顔が笑ってた
普段着になった猫たちが
答えのない顔をほころばせて
二人乗りの自転車で
坂道をすっ飛ばしてゆく
追いかけるの ....
「必死だな」
「お前生きていて楽しいか」
「俺が殺してやるよ」
「どんな死に方がいい」
「泣きながら死にたいか」
「それとも悶えながら死にたいか」
「2択だ」
「選べ」
....
馬鈴薯
100円
マジックの数字に
目を吸い付けられて
動けない
カラスの勘三郎は
動けなくなって
悪戯な犬にかみ殺された
マジックの数字が悪いのだと
100円ショップの店長は
朝 ....
がちゃん
ものの割れる音がする
ごとん
ものの落ちる音がする
どんどん増える音
増えすぎたので
耳を塞いで居る
ガチャン
ガラスの割れる音
ゴトン
電車の繋ぎ目から
重た ....
部屋のゴミ 溜まる服 捨てるみたいに
大事なもの 大事なヒト 捨てたんでしょう
イヤホンに聴こえる曲を 混ぜるみたい
混じる色は ASIAN MOON
見上げても いない空は 涙も混ざ ....
今日 あなたが死んでも
明日 私は泣かないだろう
一瞬の悲しみは
空しい夜に飲まれてゆく
今日 私が死んでも
明日 誰も泣かないだろう
一瞬の衝撃は
儚い朝に吸わ ....
ケータイ画面 じっと見て・・・・
着メロなるの じっと待って・・・・
君からの連絡 ずっと期待して・・・・
きっと・・・きっと・・・きっとくるよね?
君 ....
どうして聴こえない? ・・・・どうして?
こんなに君の名前を呼んでいるのに・・・どうして聴こえない?
何で見えない? ・・・・・なんで?
こんなに君のこと見つめているのに・・・・ ....
理想の中だけで生きるものは
理想に押し潰される
理想に溺れる
現実の中だけで生きるものは
ざらざらを味わう
無味乾燥の意味を知る
残高を見て
笑ってしまった
昼寝をして
梅雨明けと思われる
青空のまだら模様を見てる
日焼け止めをぬるのを忘れた
ペディキュアもぬっていない
除毛もしていない
わたしは
毛の ....
あまねく霄より聞こえし唄は
天使が歌う鎮魂歌
幼子の落涙は葬花の弔い
マリオネットの苦笑は生への憐憫
解けた写真に写っていたのは
狂い咲いた銀木犀
「世界の構成など易しいものだ」と
つま ....
会話は
なんで成立するのか
ボエケットの帰りに考えた
共通の認識があって
共通の感性
共通の世界に住んで
穏やかな気持ちで居れば
ことばは要らない
迷惑な三角帽子
巫 ....
ららりりるるれれ
らりるれろ
かかきくってけけけ
ろじうらに
ららるるららるー
かぜふいた
あたしよりダサイきみに
運動不足だと笑われて
ムカ つく
けど隠す
確かに
歩くと太ももの肉が重いさ
全身運動汗水たらしたら
500mlの水のみ干して
眠れるだけ眠りたい
騙 ....
比較は悪ではない
比較で終わることが悪なのだ
あたらしくはじまる季節の香りはなぜか切なく、すぎてゆく日々の香りを思い出したりしてた。
眠る夜はひどく切なく、恋人が待ってくれない夜に僕はメロディーをくちづさむ。
夜の気分は悲しくて、触れるとはじ ....
ゃっぱ独リなのヵ?
人は一人で
独リではないと思ってたけど
独リで生きる力って何だろう
独リは辛いんじゃないのか
どう考えても
わかんねーわ
だレも答えて
くレないかラ
....
黒い鮫をぶち殺し
ホオジロザメに食べさせる
鮫を鮫に食わせるのだよと
そんて大人しい鮫にするんだよと
幼い子を誑かす
本当はふわふわの
白い雲みたいなはんぺんを
食べたいと言われないよう ....
明けてゆく
夜の濁りが沈んで
上澄みみたいな
透明な青に
鳥のかたちの
見慣れぬ生き物が
一羽
滑空して
かき消すように
蒸発する
黒い河のほとりで
まつ毛の先
震わせながら
....
おれは
生中10杯飲んでも
吐かない
おれは
流行の短パンなんか
穿かない
おれは
床にこぼれた砂を
掃かない
おれは
ビーチサンダルを
履かない
おれは
か ....
もっと遠くへ行っていいんだ
誰も私を止めたりしない
こんなことを言ったら、
あなたは私から遠くへ行ってしまうかもしれないわ。
こんなことへ行ったら
あなたは私が遠くへ行ったと言うかもしれ ....
そう、
ふうわりとした{ルビ水面=みなも}
かたい記憶がほろほろと夜
一つの言葉でほろほろと夜
そう、
冷めやかな{ルビ水面=みなも}
古い氷は色が見 ....
こんにちは
なめくじ
イカの塩辛じゃないんだね
きみがもし
飛んだら
恐怖
生ものだから
でんでんむしじゃないから
はだいろだから
なめくじら
なめくじり
なめくじる ....
詩って詩って詩って
言葉のダンス
初めて出会った恋人たちが
ささやくように
歌いかける
はじめのステップはぎこちなくても
言葉のリズム 胸の鼓動
詩って詩って詩って
恋のダンス ....
父が僕を
食べる夢を見た
いやらしい目で
汚らしい指で
僕を食べる
なんて美しくない
なんて汚らしい
なんていやらしい
僕はどうやら
まだ幼すぎて
手も足も出ない
出 ....
釈明はもうたくさん
閉じこもり
かたつむり
夏の身体になれないまま
靴下を履いてねむる
囲いのない
実家の庭の花はどれも美しく
囲わなければならない
わたし達の家は
自己満足
....
45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85
【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
このカテゴリの作品には以前は批評を禁止していました。今後もなるべく批評は遠慮くださいますようお願いいたします。
0.32sec.