指先のその指先の紡ぐ白
伝えたい言葉が先に消えてゆく
自分の主張を伝える手段として安易に詩を使っちゃいけない、とかなんとか、どっかで見たような気がする。けれど、もちろん「僕」の伝えたいこ ....
ダイヤル式、赤の公衆電話
バーの片隅に隠れるようにあった
この電話って使えるわけ?
マスターはゆっくり頷いた
つい懐かしくてコインを落とした
手は勝手にダイヤルを手際よく回す
この ....
ぼくは大きな釜に出会った
冷たい緑色の海で
コロシアムのような釜の内側では
みんなが僕を待っているような気がした
釜の中へ
....
ハンマーが叩くその音の色は
いろいろな色が封じ込められ
厳選された白と黒の二つの色
明るい黒からくらい白までを
全速力で駆け抜けそして戻り
死に物狂いの手首の先の方を
下目で見下ろし煙草を ....
明日はしあわせですか
夜の地下鉄の中で本当に知りたい情報を拾った新聞に探す
ipodの中にも耳を澄ませる
誰も声を発さない
がたんがたん輸送されていく
言葉では問わない 否定 ....
消せない想いが今もある
消せない記憶がいつもある
消せないメールがいくつもあって
どんなに消そうと思っても
やっぱり消したくなくなって
あなたが私を忘れても
悲しいけれど
か ....
*
むーん、むやーん、る・る・るん
さかんに どうぐをとって とったてで そらにかかげる
やあ! やあ! やあ!
さあ せかい! これからが おまえとのたたかいだ
し ....
(以下、2006年RTでのひとりごとを転戴)
(1+1)/4 [17:01:16]
ふんふかふー。ふかふんふー。
(1+1)/4 [17:02:09]
(本日 旧友との約束があったのだが ....
なぜ?
なに?
だれ?
どこ?
いつ?
どして?
いつもいつも
頭うずまく
5W1H
ボクをとりまくはてなの数々
なぜ?
なに?
だれ?
どこ?
いつ?
どして? ....
扉をあけると
暗がりのなかに
箱がひとつあった
急に恐ろしくなり
扉をしめた
夢からさめると
朝になっていた
母から
箱をひとつ
物置に置いてきてと言われ
扉をあけて
....
「 」
それ どういう意味って
聞けばいいのに
恥ずかしがって
「 」
それ こういう意味だろうって
考えてしまうから
ビルが崩壊してしまうだよ
時間を空に ....
影を
思い切り伸ばしきった
夕日
遠く
沈む
諸々を
瀬戸際でも信じ続ける
お前
近く
沈む
さよならしようと
心に決めて
見つめたあなたの
その姿に
胸が締め付けられ
この気持ちの重さを
再確認する羽目になる
苦しい想いが
時に愛しく
あなたを想えば
....
人が死んでゆく
人が死んでゆくって
簡単に人は死んでゆくって
永久歯も生えそろった頃に思った
だってかんたんに死んでいったから
永久歯って何だ
かんたんに抜けた
歯科医が軽く抜くよ
....
[しらない]
かわってゆくやつらは
水の美しさをしらない
[青い影]
ぼくは月よりも
流氷よりも青く澄んで
ただはかない予感ばかりが
つのるのです ....
[誰もいない空で]
なあもういいからさ
だれもみてないからさ
もう泣いちゃえよ
ちっちゃいころみたくさ
はいの
おくのほうがさ
いたくなるまで
おもいっきり泣い ....
昨日の仕事帰り、バスに乗る時に慌ててポケ
ットから財布を出した僕は、片方の手袋を落
としてしまったらしい。僕を乗せて発車した
バスを、冷えた歩道に取り残された片方の手
袋は、寂しいこころを声に ....
迷える羊の私を
いつもの空から見守る羊飼いよ
誰かに愛を求めては
粉々に壊してしまう私を
自らを嘲笑うかのように
紅く波打つ海に溺れる私を
憐れんでください
....
なにを喋っているのか分からない
ラジオは
チュー二ングのあっていないまま
つけておく
そちらに
気をとられては
いけないから
ラジオがすきだ
同じ時間に
いつものオープニングテー ....
ケーキ1つ
幼児が二人
釘付けになっていた
母はケーキを真っ二つに
「二人で半分こね」
と笑った
僕が渡された方食べようとしたら
あいつは言った
「そっちの方が大きい!不公 ....
祟り神にやすらう
白ヤナギにたたずむ
しらさぎの肝。
ひとり
いぶりがっこはたたずんで
ありました。
たまゆるもくずの茎には
血まめつくってこさえた新宿NSビルの
こころ ....
瞬きの回数分
世界が生きていた
ぱっと
開いたかと思えば
すぐさま
消えるのだ
一億頭の羊でも足りないはずの
このくりかえし
その度
世界は生まれ変わって
ぼくの前に現 ....
考えるなといっても
考えるのやめない
飛べないと言われても
そんなの信じない
誰も教えてくれんから
ひとりで考える
歩きでガマンしろなんて
言われても聞かん
いつか空を飛ぶ
....
水色の石けんの香りがした
炭酸水の底で
一瞬にしてはじける
小さな苦痛
はじけて溶けて
はじけて溶けて
水色の石けんの香りがした
消えるということ
研ぎすまされた感 ....
今まで飛んだ事の無いミサイルを
ずっと眺め続ける仕事をしていた男が
急に仕事を辞めてしまった
理由を聞いた所
飛ばないからと言う事だった
それ以前に俺は差し止められて
勝手に解約した事 ....
おへそに つめをたてて
ぎゅっと押す
ざらざらとはみ出してゆくのは 宵の空
じいんとしていて
冷たい
暖色の
とうめいのふくろのなかに
とけては完結 してゆく
線路の上 やねの ....
残業の仕事につかれて夜道を歩いていると、
遠い空の下にいる君の声が聞きたくなり、
携帯電話を持たない僕を、
闇に光る電話ボックスが声も無く呼んでいるようで、
僕は今夜もガラスのドアの中 ....
この喜びを誰に伝えよう。
この嬉しさを誰に伝えよう。
何を 誰に 伝えよう。
苦しみだけは伝えてはいけない。
哀しみだけは伝えてはいけない。
それが私のルール。
私 ....
大阪に降ったひさびさの雪の汚さにびっくりした
死ぬのがやだよーって喚いてるこの体が
自分で自分を刺しやがるんです
ひざ ....
僕が詩を詠むのと同じ頻度で 君はメロディーを刻むだろう
そうして 月曜日に僕はノートを持って
君の家に行こう 君の家は
小高い丘の上にあったね、絵本のような完全さで。
僕が読み上げると
....
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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
このカテゴリの作品には以前は批評を禁止していました。今後もなるべく批評は遠慮くださいますようお願いいたします。
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