目の前に舞い落ちてくる花びらにさえ
 おびえていた
 自分に与えられる喜びに
 見当違いの手紙が来たときのような
 戸惑いを抱えつづけていたのは
 おそらく
 光に目をつむることで
  ....
もし君を失ったとしたら
わたしは風になりたい 

ねむの木のその花は
夕方になると
煙るように咲いて
その葉は
風が吹くと羽毛のように
さやさやと揺れる

もしわたしが君のまえから ....
陽が差していた
陰をわたる

すき間を縫ってやって来るなら
すき間をこえて会いに行く

そこに触れた瞬間から
なるべく離れないように
恋の火種は
線香花火のように
きらめきをおびて
静かに輝いていたのに
あっけなくポトリと落としてしまった
もう戻れない儚い想い
ひと夏の恋にさようなら
小さな指のさきで
木の実をひろいながら
ドングリ
という言葉を
娘は覚えた

昼間のつづき
眠りの窓をしめて
散乱する
ドングリと戯れていた
ことばと戯れていた

ひとつふたつ ....
  小さな背伸びをしたことがあるか。憧れへ向かって、届かない手をもう
一息伸ばしたことがあるか。


        よせてはかえし、かえしてはよせる、くりかえす吐
息が音列になる。前傾姿 ....
 羊飼いは言ったはずだ
 狼を前に
 嘘でもいいから幸せが欲しいと
 願うのは性からではない
 それだけ
 幸せが嘘みたいだからだ
あれ?

好き って

どんな感情だったか分からなくなっちゃった

そこの君、教えてくれる?


君のこと 好き だったんだって

思い出させてくれない?

仕事帰りの街灯の下
夜がひたひたと打ち寄せている
その波打ち際に立ってふと
えッと吐き気を催した
げぼッと咳き込んだ口から足元へ落ちたのは
幼いころのお友達だ
あの頃いつも遊んでいた ....
もしもあなたが
まだかわいていないなら

もしもあなたが
あなたのなかにながれる
みゃくみゃくとしたものをかんじて
そのかんじるままのものにみずからをゆだね
とてもすなおにしたがえるほど ....
{引用=
制作方法について:
2008年10月13日に秩父・ポエトリーカフェ武甲書店にて行った秩父お散歩ツアー&ポエトリーワークショップにて制作。
参加者がそれぞれ持参した写真2枚と今村知晃さん ....
 
サービスエースを決めようとしたら
今日からあたし入院します
と言って
ネットのむこうのあたしが
眠ってしまった

ときどき点滴したりして
管がネットにひっかかると
 ....
おそらく
鱒たちが
お月さんの脇をくすぐる

ボクの足を
くすぐってはくれない

鱒たちは
ボクの投げる毛鉤の
届かない
はるか
はるか
彼方の水面直下で
輪を描いて踊り
 ....
サンショウウオは
両生類です
カエルと違うのは
大人になっても尻尾があること
でもやっぱり中には
「大人になりたくなーい」
なんて個体もいるわけで
いつまでも変態せずエラ呼吸のまま子ども ....
変態は楽しい
変態は素晴らしい
無変態なんてつまらない
不完全変態もけっこういける
トンボやセミなんかはあれで不完全変態らしい

人間はやはり毛のないイモムシであろう
本気で変態するなら ....
三年半思い詰めた彼女は

涙も出ない顔で幻覚をさまよう

暗がりの中映し出されたライトは

彼女が走るレールを照らす

レールは幾多にも枝分かれし


影が

「デュス デュ ....
 

 無性に悲しくなった夜は、あの日の海を思い出すようにしている。じゃぶじゃぶと潮水を掻く五本の指は江戸川に浮かぶ最後の島の油脂工場のにおいがした。空っぽの内臓を埋めるのはささやかに享受するディ ....
今月なのは間違い無いのだけど
確か二十日頃だったよね

金木犀の甘い香りは
あのひとの痩せた背中を映し出してくれるようで

ひとたび心離れてしまうと
あれほどに固く結ばれていた思いまで
 ....
とおい、楽園、探すはアホか。
あーあー、




たすけてくれよは少年の
少年だけの特権です。
どんなに嫌悪を覚えても、
少年だけの特権です。



うんざりするような永 ....
景色よ、さようなら
君はいつも僕の心だった
景色は、送電線に絡みつく風
海の上にある匂い
君は特別に美しいわけじゃあないし
劇的な魅力があるわけでもない
ただ気安さと、気長な優しさとが
 ....
ずっと自分は月だと思ってた
あの太陽がなければ輝けないんだと

ずっとずっと諦めてた
自分の内側には光なんてないんだと

ある日突然太陽を失った
絶望が包む 明るさは取り戻せないと

 ....
のぞみ


はるなつあきふゆ

はれたにちようも
         
あめがふるよるも

こころのなかから
                 望
きみがきえないで


 ....
バラバラなのに僕たちは

社会に価値を与えられ

戸惑う。

戸惑いは拒絶反応になって言ってしまう。

「気持悪い」

教師になったから言うわけじゃないけれど

フリーターだっ ....
階段をのぼる事を諦めたぼくは
目を瞑り壁にもたれ掛かることにした
壁はぼくを堅く柔らかく受け入れてくれた
まるで、泥の中に沈んでいくような密着と深い解放感がそこにはあった
体が壁にのめり込む
 ....
「つきの夜の歌」を歌ってと君はいった
そうじゃなくて 第二楽章のほうよと君はいう


ららるあ つきの
夜にすむものたち
うたをうたいなさい
ららるあ 
つきの ひかりの

うたを ....
誰かを認めたり
好きになったり
することに
すっかり適当になった
わけなんか無いけど
たぶん無いわけでもない
昔はこうじゃなくて
いつも自分で心臓に
カッターナイフを入れるような感じで ....
哀しみを連れ
鳥が空を行く

鳥の涙は
地を燃やす
罪無き葦の 時間も奪う

遺された悲しみの上

生まれ来る葦が笑えるように


鳥籠の主よ 美しくあれ
酒だー酒だー酒もってこい!
今日は大宴会だ。
代行57台用意しておけ!
お姉ちゃん今日はNGを許してね。

芸妓さんが来ると
何故か皆喜ぶ
琴に三味線。
肉に魚。

盛り上がらない ....
夜、

ベッドの床のドアを開け 
誰もいない真夜中のモールへ向かう
不ぞろいな石畳のゆるい坂道
狭い道の両側に並ぶ石造りの建物
ショーウインドウに灯りが燈る

探せ、

歩け、
 ....
ここ数週間の関係は最悪だった
もう連絡してこないでとか言いながら
断りもなく合コンに参加したとか
とにかく何でも喧嘩の理由になった

電話越しだったから余計まずかったんだ
お互い顔が見えな ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
コトバをみがく山崎 風雅108/10/14 12:31
ねむの木山桜108/10/14 10:09
ただそれだけのことBOOKEN...308/10/14 9:45
線香花火ゆきこ108/10/14 8:50
yo-yo14*08/10/14 7:57
夜の歌渡邉建志7*08/10/14 7:56
doon108/10/14 5:26
cass2*08/10/14 5:06
秋の夜吉田ぐんじょ...3008/10/14 2:28
「水位」ベンジャミン5+*08/10/14 2:20
今村知晃・木のうろ・カフェの内装からなるコンポジション(20 ...[group]イダヅカマコ...808/10/14 1:22
卓球カフェ小川 葉508/10/14 1:17
夕暮れにて立ち込む釣り師北村 守通7+08/10/14 0:34
幼形成熟のメリットとデメリット海里108/10/14 0:02
完全変態と不完全変態について1+*08/10/13 23:45
雷魚の世界 ⑤crowd208/10/13 23:37
妙見島行き深夜特急雨を乞う2*08/10/13 23:16
十月のひと恋月 ぴの28*08/10/13 23:04
へんたいやろう榊 慧608/10/13 23:02
景色HTNYSH...708/10/13 23:00
「光」広川 孝治008/10/13 22:59
のぞみAB(なかほ...108/10/13 22:32
108/10/13 22:18
5カフカ108/10/13 21:44
つきの夜の歌708/10/13 21:44
許せる、ということチアーヌ508/10/13 21:13
高橋魚308/10/13 21:10
タヌキの大風呂敷ペポパンプ2*08/10/13 21:10
山高帽子リーフレイン4*08/10/13 21:01
ためらい1486 1...0*08/10/13 21:00

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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