今夜は満月だとニュースが伝えた。
風呂に入る頃にはそんなことは忘れていた。
ふと窓を見ると月光が曇り硝子の向こうに見えた。
何の気なしに窓を開けた。
しばらく月を見ていた。
十字架のような形 ....
赤い風船みたいな顔をした男がぼくの目の前に立っていた
喉に針を刺したら萎んで窓から飛んでいきそうな顔だった
男が邪魔で外の景色が見えない、どうせ霞んだ風景だろうけど風船を見るよりは幾分ましだ
ぼ ....
 
昨日も
今日も会えた
あなたに
きっと明日も会えるだろう

考えたこともなかった
昨日と今日と
明日ばかりが繰り返された
日々のことを

時の果てで僕を待つ
あなたが
永 ....
タラテュララン

ピアノが踊る

小指の先で

タラテュララン

黒いドレス身にまとい

タラテュララン

私もうシンデレラ

時計は止まっているの

タラテュララン
 ....
 壁に咲く花を見落としても
 私は死なない
 

 夏は確かにあった
 冷蔵庫の置きすぎた麦茶からは
 想像もできない


 どこか
 ダムの底に消えた役場のよ ....
空がずっと遠くまで透けている
背中越しに髪を巻き上げた
涼風に乗って飛べるのなら

まだ誰も知らない世界へ
連れてってくれるならと
心から願うこともある

でも肩に下げた鞄も
歩き続 ....
ストレートな言葉が煌めいている
計算のない素直な言葉たちが
大きな声で自己主張している

言葉に衒いなどありようもなくて
発せられた言葉と意図された意味は
ピッタリくっついている

平 ....
オヤマアなんと穿ったご意見
私の領域の十も上を行く
懇意丁寧なご親切が
そこまであなたを貶めたのですね

アラマアなんと尊大な知識
荒野の海を跨いだ御袴
少々糊のきつい紋切を
拒む事も ....
藍は明にマア韻いい加減で
“はいはい”ばっか上手くなっていく
{ルビ両刀=リャントウ}迄ツイツイ イきたがって
毛頭返事などは聞いていない

茜空喰べる夢を見た
キャンバスは塗潰せなかった ....
『かすかな光り』と『わずかな灯り』

どちらが暗い?


ハルがボクに問いかけた


車窓から見える景色は夜景ばかりで

ボクは答えるのをすっかり忘れてた


夜 ....
35年間監禁されていた ずっと
ものごころついたとき から
拘束されていた だから
それが当たり前だと信じていた
湿った壁がどんなに冷たくとも・・

当たり前という名の無機質な檻
前提と ....
夜中のしずけさの中で
言葉が涙をこぼしている
いたらなかったこと
おこらせたこと
言葉であるために泣いていた

言葉が化粧をするときは
ひとを欺くため
言葉が銃を持つときは
ひと ....
陽射しとネオンが重なってた帰り道
何色か分からない
それなのにいつもの事のように人は群れて
非日常に引きずりだされた
僕は
少しずつ近づく刑場にも似た時代を空気の中に感じる
それは僕だけが ....
めくるめく心象
春の景色を、見せてください
頭の中でずっと鳴り続ける
終わらない音楽を、聴かせてください

古びれた靴底の模様が
柔らかい地面に取り残されて
寂しそうに空を仰いでいる
 ....
思い出すだけでも赤面し
発狂してしまいそうになるような
過去の恥ずかしい記憶や
出来るならばあの日に戻り
もう一度やり直したいような
後悔に苛まれる記憶を
僕はウンコをしてるときにかぎって ....
夕焼けの上に乗っかった
深く透きとおった青色の空が悲しく見えたのは
その色の暗示する闇の到来によるものであったか
空が闇に染まっていく瞬間が悲しいように思えたのは
闇が悲しさを喚起するからでは ....
問題に答えると
答えから問題が生まれる

右ですか?左ですか?

右へ進んでみれば左が
正解のように思えるし
仮に右が正解であり
正解を歩んでゆく自分が
生まれれば どこからか
別 ....
故郷の町を
その匂いを味わいながら歩いていると
偶々爪先に小石がぶつかった
僕はそれを拾い上げた

すると何故か
夕陽を見ているときのような
対象の解らないノスタルジアが僕を包んだ

 ....
職場の休憩室で 
目覚めた朝 
ふいに手を見ると 

午前零時過ぎまで残業した 
昨日の仕事をメモした文字が 
手の甲に薄っすらと残っていた 

昨日がどんなに忙しかろうと
昨日がど ....
【月の光・第一夜】



わたしは彼女を
殺さなくてはならない
彼女の横顔は
月に照らされて
泣いているようにも
笑っているようにも
困っているようにも
嘲笑っているようにも
 ....
さようならの日が近づいて
悲しくて見れなくなったの
先生は いつものように
おはようって 言ってくれるけど
わかっているのに どうして
涙が出るの


 さようならの日が近づいて
  ....
理想と現実
知識と経験
若者と中年
命令と妥協

悪と善
人と物
信頼とマニュアル
尊重と軽視
生意気と穏和

心と金と気持ち
上層部の洗脳
価値観の違い
心の無いロボット ....
暗天の下に荒れる 
大海原に背を向けて 
丘の上の白いまりあ象は{ルビ俯=うつむ}いて 
一人の幼子を抱いていた 

長年の雨や泥に 
汚れた背中を隠しもせずに 
只、一人の幼子を守るこ ....
好かれすぎるのも疲れます

ただただ、自分のために笑って
浮かないようにしてるだけなのに
あなたは私に依存してる

僕のことを見てくれるのは君だけだよ
そう言って近づいてきて
私の居場 ....
たとえ愛が、粉々の{ルビ硝子=ガラス}になって砕けても、俺の背骨は砕けない。  一枚の葉が風に吹かれて
僕の唇に当たった
紅色のそれは
二年前の秋を想起させた

あれは 越冬の為に
神様がくれたいたずらなプレゼントだったのか

自動的に進んでいく機械に乗った僕を
 ....
共感なんてしたら負け
こっそり感動する
でも嫌味を言いたい
これ以上ない無言の暴力を振るわれる
不貞腐れる
それが力になる
負け惜しみで自分をやっつける
そう簡単ではない
取り返し ....
本屋の狭い通路を歩く
鉛色の不安感に背中を押されながら

並ぶタイトルの文字が躍る
囃し立てるように踊っている
羨望の色をみなぎらせた瞳に映るのは
登頂を拒むようにそそり立つ岩盤のような本 ....
女の声は聞き飽きている

猫なで声も風呂には要らない

空と海の境目にあるという線がどうかしたか

視線にうつす

飛んでいる鳥が寂しがっているようにでも見えるのか

九九をいくつ ....
「山はいい」と誰かがいった



笹薮を掻き分けると湖があった
あのエメラルドグリーンはまるで、と
吸い込まれそうになっていると
くわっと巨大な目になった


{引用=あれはいつか ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
一番嫌いな人種真紅108/10/16 1:21
6カフカ3*08/10/16 1:12
永遠の欠片小川 葉0*08/10/16 0:53
ブリキのオルゴールそらの とこ7*08/10/16 0:12
壁に咲く花カンチェルス...1108/10/16 0:00
いつか、何気なく笑って松本 卓也008/10/15 23:45
小学校4年詩集kauzak5*08/10/15 23:23
坊主の謙遜aidani...208/10/15 22:09
lの二乗008/10/15 21:48
何処へ行く。LOW108/10/15 21:40
Fantasy-ファンタシー小野カオル008/10/15 21:38
言葉乱太郎19*08/10/15 21:25
余韻戒途008/10/15 20:04
音と景色とHTNYSH...208/10/15 19:06
人間らしさかいぶつ608/10/15 18:59
青焼けHTNYSH...508/10/15 18:46
屍の私大木円盤108/10/15 18:35
小石の向こう高橋魚208/10/15 17:25
( 今)に立つ服部 剛5*08/10/15 17:23
月の光xxxxxx...008/10/15 17:18
さようならの儀式青い風3*08/10/15 17:11
癇を押し殺せペポパンプ3*08/10/15 17:07
丘の上のまりあ象 服部 剛508/10/15 17:05
追われ、逃げて愛の嗚咽208/10/15 17:03
一行詩 服部 剛008/10/15 16:49
紅色の葉高橋魚008/10/15 16:14
答え猫のひたい撫...108/10/15 15:59
「休日」広川 孝治0+08/10/15 15:43
愛するものよ、死ね詩集ただよう108/10/15 14:40
山上にて石瀬琳々9*08/10/15 13:52

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