「トマト売りのおじさん」

トマト売りのおじさんは今日もどこかでトマトを売っているはずだ
廃墟となった町や、スクランブル交差点の真ん中でトマトを売っている
おじさんは汚いボロの服をきて寒そうに ....
悲しいかな
何もできずに生きている

悲しいかな
何もできずに死んでいく

無差別殺人、食品偽装、振り込め詐欺、世界的金融危機、しのびよる世界恐慌
毎日、こんなニュースばかりだ

自 ....
存在が耐えられない程軽いのは
存在が耐えられない程重いから
あんまり軽かったら
重しがないと
フワフワ飛んでいってしまうじゃないか

存在が耐えられない程苦痛なのは
存在が耐えられない程 ....
世の中には分かって
くれる人が半分いる。
反対する人が
半分いる。

仲間に入れてくれる
所に留まる。
嫌な奴はどこにでもいる。
根を張って頑張る。

人とのキズナを強め
そして ....
うたなのか がっきゅう会なのか
それとも朝なのに集まりなのか
しばらくの間 わたしは聞いていた
げんきな声を出す すずめたち


 生き抜いてゆくのは大変ですね

鼻をかみながらそう  ....
かっこいいねえアナタの哀愁

かっこいいねえ不在のアナタ

かっこいいねえ諦めってやつ


簡単だよね、強気の怖がり

誰か傷つけてもね、傷つくのは怖いんだよね

誰も愛しちゃな ....
緑色のボールペンと赤いレコード盤
集中治療室で100円マスク
口の中から瓶の蓋
オートロックでジェームスブラウン
錆びれた駅からタクシーワンメーター
サラウンドで302
インターホンと ....
きみに降る雨の日を
ぼくは知らない

いちばん、
知らない

余地の
あり過ぎることが
迷子という方角を狂わせて

ときどきぼくは
ひどくさまよう



ついつい ....
近くを通るから暇つぶしに出かけてみたのです
アレはね、うそです

時間の流れがとっても慌しくてさ
そんでやけに寒かったね

遅かったのも早かったのも知ってたけど
とりあえず知らんぷりして ....
きのうは睡眠薬を飲まなくても眠りにつけたんだ

嬉しかったんだ、とあなたに伝えた

あなたは嬉しくはないから、この話はこれでおわり


幻想を抱けば尽きることがない

現実を見れば一 ....
これは埋葬の物語だ

これは私のための埋葬の旅だ


優しくされて引きずって生きるよりも、徐々に失われていくんだ

時間が経つにつれ、
距離が遠くなっていくにつれ、

あなたの傍に ....
今夜は月が無い

そらには
星がいくつかある


でも

本当は今夜も月はある

そらには
星がたくさんある


どちらをいきればいいんだろう


おぼろげな
十日 ....
今日の酒ははこれまでと
天井の窓を眺めつつ
グラスの氷を持て余し
もはや今日となった明日を
どんな顔で迎えようか

せいぜい二日酔いが関の山
縋りつき泣き出したい本音
一度しか聞いたこ ....
この道を歩くと妖怪になれると聞いたので、来ました
噂の通り一升のお酢と一丁の豆腐を持って

幾つかのお寺が密集する間に、古びた町屋や商店が連なり
たまに覗く路地は、人がすれ違えないくらいの道幅 ....
 
新鮮な一日が、しっかりと刻まれて
そうやって日々は降り積もる記憶の集積とともに
思い出という曖昧な残像を胸に刻む

けれどそれは曖昧がゆえに
それ以上あせることのない色を保つこ ....
 
ひとさし指で手紙を書く
砂のうえに
潮が引くときだけ
ゆるされる

返事が来る
潮が満ちるときだけ
あなたから
光と光の
波にさらわれる

こぼれた文字の
貝殻をひろう
 ....
{引用=
いつも考える私は黒い上下の服で
見つめる白い棺の中身に顔がない



たわむれに
両手でそっと抱いた母の
細さに泣きたくて
三歩
あゆめ  ず

たわむれの
 ....
幹線道路を渡ったら
もうペダルを踏まなくても
なだらかに坂を滑り
海に向かう

港町で生まれて
港町で暮らしている

潮風で錆びた自転車のホイール
刻んだ文字
いつかは消える 其れ ....
心が冷える季節になってきたので
手作りでお風呂をこしらえてみた
不恰好だけどなかなかの出来栄えだ
悦に入って毎日ゆったり温泉気分
どこからか一人二人とやってきて
このお風呂につかりたいという ....
虫が羽をすり合わせて作る求愛の音色

疲れた人たちを乗せて重そうに走る電車の重低音

そして

自分の呼吸

嗚呼、音にまみれて今日も寝る
何処を生きてる、今。
感覚を研ぎ澄まして 鼓動を感じようか

目を閉じれば 架空的空間で
浮遊するボクを掴めるか、
最後のチャンスは?

突き動かされ
波にのまれ
風は遠く
英 ....
「柿色の髪飾り」

私はずっと窓の外を見ていました
お母さんが結婚して、お父さんが新しいおばあちゃんを連れてきました
何を話していいのか分からず
私はずっと窓の外を見ています
おばあち ....
「人間は皮膚と血管と骨と汚い汁でできているんだよ」
ハシはそう言いながら木の枝で砂いじりを始めた
「それでね、その汚い汁は人間の真っ白なところをだんだん侵食していって、最後は臭くて汚い塊になるんだ ....
てっぺんに月が雫、光る

宇宙はしばらく

その運行を変えないで

永遠てやつモノマネしている
縛られた記憶は
身体を自由にはしない
冷たい床の感触
フローリングの無機質
そばには蛙がいた
本当には居ない、小さな雨蛙
君は自由だ、とそいつは言った
「君は自由なんだ」
俺は ....
{画像=081019224202.jpg}


今日は窓際の席は止めよう
曇り空にスリットが入り
わずかに日の光が差し始めたけれど
今日は明るい景色を見たくない
風に揺れる梢も
今しば ....
叱るつもりが
感情に身を任せ怒っている
自分の醜い姿に気づく

ひとは誰でも
誰かを叱ったり怒ったり出来ないはずなのに

自らの思いを通そうとでもするのか
声を荒げてみたり
ときは手 ....
月のきれいな夜に ひとり帰る
金木犀の咲く季節はどうしてもうまく生きていけなくて
鞄の中のお守りを何度も確かめた

あまいあまい香りはわたしを狂わせる
満月の光にふるえながら 
まだ温かい ....
長旅を控え

憂鬱そうな面持ちで空から降り注ぐ雨は

通り過ぎるたびに僕を睨む

僕は引き出された罪の意識に連れられて
目を瞑りタイムスリップ


産まれし宮処に似た感覚
周りに ....
花が咲く夜に唄は途絶えて
変わらずの奥底に怯えては
憶測の旅が不惑の夢に落つ

目覚めの明かりに眩暈して
水辺の香りに絶えたのは誰
食んだのは震える袖と小指

くるりくるり硝子細工の肌 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
8カフカ0*08/10/20 19:26
悲しいかな寺岡純広008/10/20 18:09
存在の耐えられない軽さ渡辺亘208/10/20 17:57
生きる〜そしてキズナ〜ペポパンプ4*08/10/20 17:48
ひなたのほうへ唐草フウ8*08/10/20 16:22
数えたことあんの?猫のひたい撫...008/10/20 14:43
秋の夜長のマルコポーロBOOKEN...0+*08/10/20 13:45
柑橘千波 一也8*08/10/20 13:41
隣り駅BOOKEN...008/10/20 10:37
まだ話し続けるよ猫のひたい撫...008/10/20 7:41
記憶の埋葬1*08/10/20 7:16
存在高橋魚008/10/20 2:04
子守唄を聞かせて松本 卓也408/10/20 1:55
人指し指から、お願いします木屋 亞万1*08/10/20 1:38
「そうやって日々は・・・」ベンジャミン6*08/10/20 1:33
人指し指から、お願いします小川 葉12*08/10/20 1:10
カヴァー因子9*08/10/20 0:47
海岸通り藤原有絵608/10/20 0:30
お風呂ここ208/10/20 0:18
御休みなさい真紅008/10/19 23:18
EvilsIzm208/10/19 23:15
柿色の髪飾りit408/10/19 23:09
7カフカ108/10/19 22:55
月雫歌吉岡ペペロ408/10/19 22:40
幻覚の蛙ホロウ・シカ...0*08/10/19 22:36
季節の変わり目に / いつものイタリアンレストランで[group]beebee1008/10/19 22:29
いたみ恋月 ぴの36*08/10/19 22:21
十月病湖月408/10/19 22:20
高橋魚108/10/19 22:17
紅い意図雄太008/10/19 22:10

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