熱が平らになって
どこまでも続いてる
けれども生きていれば
山も谷もあるものだから
人のからだも
地球に似てるのかもしれない
熱が途中で終わってる
そこが
海なのだとした ....
近しい者たちが古木のように渇いて、俺の周辺に立ち尽くす
これは何の冗談だ、灰になってこぼれるみたいな息をしやがって
俺の至らなさはお前たちのものじゃない、俺が死ぬまで懸命に抱えてゆ ....
私は雨に浮かれ
溺れた蚯蚓
今はもう動かない
微かな夢を抱いたまま
甘い波に飲まれて沈む
此の時初めて
手足の無きことを
憾んだかもしれない
抗うためではなく
ただ泳ぎたかった
....
夕陽のせいでぼくはわらうしかなかった
きみはすぐ泣きたがるからぼくはいつも、
すこし離れて歩いていた
そうすればきみがいつ泣き出すかわかる
首からぶら下げた他人行儀な一眼レフで
あまいピント ....
ときどき
叫びたくなる
このジレンマに
描かれた雲
その上を走り回る子供
はて
あの日々はどこに行ってしまったのだろう
雲がよじれてしまう
傘をさす人、ささぬ人
入り乱れるまばら雨
時にしとしと、時に霧
手の先濡らし、鞄を濡らし
夜中に止んだまばら雨
明日の晴れを連れて来る
雨の残り火まばら雨
“鬼さん、こちら”
“手の鳴る方へ”
駆け寄っては消える音
遠くで掌が誘うも
先には闇でもなく光でもない
果てない草原のような
落ち着かない風景が広がっている
触れた一瞬の感 ....
なくした指その傷口は塞がり
瘤のように堅くなった
掴めない手で押す嗜好品の一種
めくらなら不思議が増えるのにと思った
蓄積のない軟らか過ぎる脳みそはずり落ち
最近では丹田のあたりで下のことば ....
チョイスだね
チョイス以外にもう
ボクらの宝は残ってないんだね
むやみやたら
ケツを動かして
ドクドク出すだけ
それともなんだ
よりそって
じんわりね
どちらもチ ....
人が舞い 風が舞う
剣が斬り 扇が切る
ササラ 舞い 黒尾 舞う
風を 纏いて 舞い踊る
風を 切り裂き 舞い躍る
ヘンバイ 踏みて 風も踏み
ササラ 倒して 風 倒す
鹿が舞い 鬼が ....
少しずつ目蓋を上げよう。唇の形に広がっていく眼界には自室の玄関から去ろうとする女、幾人ものイメージが重なり識別することができない。色濃いものから抽出してみるか。生島先輩は再び目を閉じた。まず一人目を ....
重い踵の前に爪先がある
その先端から前方に
どす黒い影が伸びている
なあ、お前
私を殺してくれないか
闇のように長いその手で
この首を絞めてはくれないか
車道の脇に突っ立った
....
朝は、
最寄りの駅まで走るための時間ではなく
ラジオから流れる落語の人情噺を聴きながら
渋い野菜茶をゆっくりと喉に通過させる。
そんな涙を流すための「ひととき」でありたい。
ぜいたくぜいたく ....
見てますか?
あなたにはほど遠いけど
作る仕事に ほんの少し近づいた
ありがとう
手一杯であっぷあっぷだけど
生きていますよ
いつかあなたの目にふれるような
そんなものを作れるよ ....
空も晴れ渡り
高校の同級生が笑う
そよ風
ルーララルー
水玉模様のワンピース
2年後に知った事実
悲しみは
トンネルの向こう側
僕らは希望に
向って走っていった
耐えて耐え ....
青い光のなかを
(俺は孤独だ)
防砂林のむこうで轟音がしている
林を抜けると
(焦がされていた)
いつものおまえだ、海だ
朝の雨の海に泳いだ
ぼんやりとし ....
離職された皆様へ ハローワークは あなたの 就職サポーターです。
失業給付を受けようとする方は 必要書類を持参の上、
求職の申し込みをする必要があります。
ハローワークは ハローワークです。 ....
路地にホクロが出来て、増えて、
ホクロだらけになったアスファルトは
最早ねずみ色でなくって、虚実反転する。
白黒はっきりする。
下水が注ぎこむと流れになって、止まらなくって、
....
自分の話聞いて欲しいだけに
みせかけて
気にかけてほしいだけに
みえるんですけど
冷たい雨の中で
切ない花のように頭を垂れて
一秒先にも、一秒前にも動けないまま
美しかった日々に怯えて
日々の脆さに怯えて
今日が寂寥に沈んでいくのを見ていた
骨も冷える雨に濡れても
....
何処から来たのか知らないけれど
擦れ違ったから
おはようと声を掛けた
でもその人はチラッと僕に目を遣って
道に戻っていった
求めるな、とか言うけれど
求めるのはいけないことかな
....
小鳥は一羽だった
籠にやさしく啼いていた
あの子はお気に入りのデイジーの花飾り
スカートを大きくふくらませ
まわる まわる 歌いながら
笑いながら 泣きながら
きらきらと踊る あれ ....
娘とふたり
バスに揺られている
おまえが置き去りにした
ウサギの手さげ袋は
そのままバスに乗って
湖近くの営業所まで
運ばれたらしい
忘れ物はぜんぶ
そこへ運ばれてしまうのだ
....
掌は舟
温かくて何も運べない
体液を体中に満たして
今日も生きているみたいだ
塞ぎようのない穴から
時々漏らしながら
階段に座って
ラブソングを歌ったり
駅前の露店で
プラ ....
大好きだった君
もう何年も 過ぎた時の砂
君は変わっただろうか 僕は変われずにいます
きっと君は忘れているだろう
君に僕がいたあの頃と同じところに
誰かがいるんだろう
自分勝手に ....
ねぇきいて
今日の風は黄色だったの
あなたの瞳にはどう映った?
今日の風がささやいた
足元気をつけて
黄色い落ち葉が落ちている
きっと今日の風が塗ったのだろう
足元に佇む ....
体温が浸食する 無機質の手すりを
握りしめたわたしは冷たさを交換した
優先座席なんて名ばかりで
優しさはみんな 風邪を引いているのだ
戸惑いを持つ 柔らかな座席は
知らないうちに ....
嵐のような日常が終わると、嬉しかったこと哀しかったこと色んな気持ちが絡まって編まれていったものが残る。思いかえすということは、それを井戸のような深い水の底までゆらゆらと下ろしてゆくようだ。水面に浮いて ....
木々は空の下で動かず
静寂は燐と張り詰める
僅かに震える街灯の光は
夜となって歩道に落とされる
昼の間、風と共に遊んでいた白い雲は
いつの間にか隠れてしまった
私の耳は
街灯に群がる虫の ....
どーにもならねんだけど、とりあえずリズムが跳ねてればマシな気分になる。
取り返しはつかねんだけど、とりあえずやたら空が青いってだけで前に進めそうな気がする。
アホだ。
出掛ける準備は出来 ....
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