ガスバーナーみたいな空が
起き抜けの太陽に点火したら
ぼくらの一日はまた
こんがりと色付いていく
からからと 転がるかなしみだけが
音を立てていました
きのう 死んだ心がまた生き返ろうと、棺の蓋を叩いて
その音がまたからからと音を立てました
耳を塞げどその音は耳の中からするものです ....
私の生まれるべく世界はきっと
此処なんかじゃないわ
ロボッター
消えていく電子回路
刻んでいく時計の針
狂っていく秒針の妃
{引用=もう、疲れたのよ}
泣 ....
あのひ、ほしを
抱いた
かがやきを濁らせて
ほれたフリをする
きっと
かなしみだったけど、必然だった
あのひは、うみを
抱いた
知っていたの
なまあたたかい潮 ....
キュムラスなのかキューモラスなのか
天高く高積雲 Altocumulus
やがて来る夏はアルトの声をしている
アルトキュムラス
タワリングキュムラスや
キュムロニンバス
魔法使いの塔が ....
トライアングルが鳴り
レモンがはじける
太陽が昇り
太陽が沈む
気持ちのよい1日を過ごしたい
いざこざは嫌だ
澄んだ声
澄んだ息
仕事の為の毎日が過ぎる
食って寝る。
ヘト ....
安定した土台は往々にして壊したくなる衝動
アイ?憎しみ?
全部同じだって 知ってる
失いたい
失わせたい
非常にネムタイ
ひとつの夜が終わる時
また次の夜が追いかけてくる
あなたが追った数字を
私が零にした数字を
また誰かが 追っかけていった
繰り返した失敗を
悔やみ 舌を噛んだ
ああ 立 ....
その夜から、朝にかけてのことである、京浜島の壁に打ち着けられた水死体は美しく皮膚がやぶれ、懐中電灯に照らされた顔面からダークな海中へ、ヒラヒラと赤い固まりがはがれていった。
早朝のことである、 ....
企画、ペアで連詩 「flower」
風音&三奈合作
舞う桜は美しく
別れも出会いも染めていく
綺麗なものを綺麗だと
言える君のキレイなココロ
忘れない ....
私はお水になって
綺麗に澄んでいたい
にごりのない真心で
あなたを迎えたい
時にはさざ波たつけれど
あなたはそんなお水を
こぼさないように持っていて
介護施設のベッド
幸せそうな家庭が
そこだけ
作り上げられている
洗剤のコマーシャルに出てくる
清潔そうなお嫁さんが
わたしの代わりに
お祖母ちゃんの世話をしてくれている
に違いない
....
荷物を送らないでください
荷物を送らないでください
もう押入は一杯です
おなかも一杯です
やさしさいっぱい
胸いっぱいで
胸やけ起こして寝込んでます
だからもうこれ以上
荷物を送ら ....
冷え切った肌寒い朝に
わたしは毛布にくるまっては
冷え切った足先を
ぬくめる
例えば死というような
ことばの冷たさは
毛布にくるめても
いつまでも温まらない
エアコンやヒーター ....
もう
足が動かないなら
座っておりましょう
喉が痛いので
風邪薬を取ってください
咲子さん、
あなたに言っています
聞こえませんか
咲子さん、
薬棚の前で思いを馳せている ....
咲いてゆく音が
きこえます
川が
はじめて山をなすこころ、
そういうものが
乱れていきます
置いていかれることも
置いていくことも
じつは
まったく
同じこと
....
生まれてきたからには
生きるしかない
生きるからには
闘うしかない
闘うからには
勝つしかない
一点突破
全面展開
最後に勝ち名乗りをあげるのは
俺だ
大丈夫だよ
どんなに嘆いても君は独りきりだ
涙で悲しみが濡らされている
心も汚れて疲れきっている
苦しみは死ぬまで消えないだろう
いつまでも、いつまでも続くのだろう
もう、どうしようもない ....
終末論に踊らされながら夕飯の献立を考える。
急がされてここまで来たけど特にすることもなくて。
世紀末の頃に流行っていた噂。昔の誰かの予言がどうとか。
今じゃもう流行り廃れて名前も思い出せない。
....
君は幻想
君は幻想
僕を呼ぶのは誰
崖の上から
今は
帰りのエクスプレス
成田で別れた
今も焼き付く蛍光灯の真白
新宿駅のホームを踏んだ数なら負けない自信が、ある
薔薇のポートレイト
「デューン・プール・オム」が残る部屋
無邪 ....
気づくと隣りに寝息
昨日一緒にいた子
寒くなるといけないと思い
クローゼットから毛布を持ち出す
かけるなり伝わるぬくもり
女の子の匂い
白いやわ肌がもたれ ....
アレ的にほしい
それだけじゃないんだよ
それだけじゃ終われないんだよ
わたしはそのときなかでほしいとおもった
あなたが、かわいいから
でも
幸せが詰まってるとは限ら ....
何もしなくてもハラは減るんだなあ。
フテくされてても、うなだれてても。
つくづくニンゲンてのは良く出来た生きモンだと思いますね。
ウラを返せば一番タチの悪い動物なのかね。
記憶や記録。 ....
かよらな(*三つ要詞に順ぜぬさま)えり(*ここでは、票来の膳当)も
冷めようひち(*ひどく甘い味、こち返し)に
合歓を借りかまうべく ああ べからずかな
わてろう(*感嘆 逃げ惑う様の意) ....
甘ったるい香りがする石鹸を買ってしまった
ピンク色の泡とともに湧き立つその香りは
苺みたいに美味しそうで
乙女を恋する気持ちにさせる
甘酸っぱい記憶に連れて行かれる
涙で洗い流してしまう ....
廃村の外れで
垂れ下がった電線が風に吹かれている。
壁や窓を叩いている。
置き去られたカラーボックスに
アニメのシールがでたらめに貼りつけてある。
清掃車のオルゴールが近づいてく ....
シャッターが切り取るわけではない
それは露光時間を決めているだけで
まぶたのように拒否するのだ
ファインダーが見つめるのではない
いくつかの屈折率を経て
まなざしの限界を教えてくれるのだ ....
幸せなときに限って
幸せを知らない
河原のベンチに座りながら
そんな時が誰にでもあるように
思うことがあった
ベンチに座ると
夏の虫が僕のまわりで
いっせいに鳴きはじめるものだ ....
とっくり形の標的が 隙を狙い歩いてくる
全てを飲み込もうとしている
十ポンド以下のボールでは 最早足を止められない
急造の柵でレーンを封じ
握力の回復を待ち
十一ポンドのボー ....
3947 3948 3949 3950 3951 3952 3953 3954 3955 3956 3957 3958 3959 3960 3961 3962 3963 3964 3965 3966 3967 3968 3969 3970 3971 3972 3973 3974 3975 3976 3977 3978 3979 3980 3981 3982 3983 3984 3985 3986 3987
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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