だれかを見ている
だれかに見られている
そういう感覚
あるいは
だれも見ていない
だれにも見られていない 感覚
実はまわりは存在していなくて 私も存在していない
全 ....
熱が下がった朝
起き上がるとまだ
少しだけ喉が痛い
でも、気にならないくらい
だから
顔を洗う
洗濯機に洗濯物を入れ
スイッチを入れる
台所の椅子に座って
湯が沸くのを待つ
....
窓ガラスの向こう側 流れる水滴 指でなぞって
描いたのはオリオン座
寒空の下の記憶
どうしてなの?
忘れたくない記憶ほど 速いスピードで薄れていくよ
嘆きと悲しみがいっぺんに押しよせて
....
電車娘がやってきた
今日も朝から大股歩き
黄色い線は彼女の勇気
白い破線は彼女の正義
派手な格好で颯爽と
そんな彼女にみんなは釘付け
電車娘がやってきた
いつも手ぶらで乗ってくる
....
障子に陽がうすら射すと
はらはらと
失われた記憶が降って来る
わたしを見つめる瞳がある
胸のなかをそっと覗くように
わたしはきつね
さびしいきつね
指でなきまねをする
....
緑色のゼリーに片足を沈めたまま
動かなくなった冬の初め
夏が好きなんだって皆知ってたのに
静かに冬は訪れたよ
優しさを知らなかったんだと思うの
私たち暖かいでしょう
誰も寒さなんて知ら ....
{引用=
朝
ゼロはわたしたちに久しく、
空の白さが
きみの衣装です。
....
生きている
というのは
そう、
ぼくじゃなく
他人だ。
それは人じゃなく、
空かもしれない。
花かもしれない。
風かもしれない。
海かもしれない。
ぼくたちは
そういうと ....
わらっていた
こどもたちは
もう鉄塔から降りた
手のひらに
赤錆を
たくさんつけて
ひとりが
鉄錆 ....
雨の降る日は
日付のかわるころまで
うしろを向いて
引き算をかさねる
ふるえる
自我を
だれか認めて
(いいですから)
背中の色が
抜 ....
投げいそいだ十月
アウトローなうちの会社
痛々しいほど楽しく終わって
ひんやりと電車を待っている
そんなときだ
平凡であることについて考えるのは
そして
悲し ....
チョコレート同盟企画、連詩
星月冬灯&三奈
春
舞う桜の花びらよ
この想いもどうか届けて
風にのせて
あなたの元へ心ごと
夏
太陽に溶けそうな僕
女神 ....
何事にも まず受け止める心を
遮ろうとする 弱い心を取り払う勇気
根にもたない やわらかな
大地のように うろたえない心で
潤いを与える 雨のように
悲し ....
また朝が来るねえ
思えば昨日も今日もムダに過ごして来ちゃったかも
でもまた朝が来たねえ
これはこれでいんじゃないかなあ
そう言うことにしといてよ
何年も先のことは知らないし、考え ....
待ってる
ということは
生きてる
ということだから
待ってくれなかった
そのひとは
死んでしまったのかもしれない
遠くから
改札口を見つめるそのひとは
待ってる
というよ ....
型が良い
生きが良い
新鮮な奴を
タタキにする愚か者
一刺し一刺し
心をこめて
ただただ
切って出せ
胸を揉んでは中腹に滑っていき窪みに座って落ち着いた
すこしばかり汗が湿りにこすれたような塩たちの盆地を
また進んでいくくすんだクレバスに気をつけながら丘また丘
だが噴出する汗は毒か指紋は全くいう ....
突き抜けるというのは
一人で
ここではない場所へ
旅立ってしまうことだ
と思っていたけれど
みんなを
見たことない場所へ
連れて行ってあげることだ
と 思った
あの川はね
ところてんで できているのよ
その机はね
はんぺんで できているのである
このホットケーキはね
フランクフルトで できているのさ
....
何もかも解ったふりをして
相対論をただ受け入れていれば
物分りの良い紳士として評価されることくらい
知らないとでも思っているのだろうか
ただ私が幸せであればいい
ただあなたが幸せであれば ....
あなたの耳元で
愛の言葉をささやく
それは透き通ったあたたかな色
あなたの全身を
ささやき色で染めてゆく
アーユーフランカ
チノパンに合う黒とポケット
ラフランス
こま
&バスストップ
オレンジ色した吊革
下には着物
裾線常にシンメトリーな
ベーカリーから友達が帰ってくると聞 ....
つよいびるかぜを
さけながら
まちのきっさてんにはいる
ぶれんどこーひーに
くりーむを
とかしこんで
そそぎこむとちゅう
ふたりになって
はなしていた
おんなともだちの
けいたいで ....
ぷかぷか煙草を吹かしながら、不確かなまあるい円を描いている。
身体は凍えるように寒いせいか、脚は根が生えたのではないかと思うくらい動かない。
まあるい円の中には宇宙の終わりとぼんやりとした ....
満足とは一過性である
数多言の葉一枚取って
死彩られて輪舞
星幽水面すれすれに
フィラメントに集う虫達
数多命の煌き一つ宿して
死魅せられて狂想
踊る僕らコノ場所で
死に慄いて生を散る
ココロクダイテコトバ ....
鼓動にあわせて足音が
響き渡る廊下の窓から射した光は
あたしの足元から影を伸ばした
その影は闇と一体となり本来の形を失い闇を広くした
のも束の間
まばたきのうちに光は背後から射してきて
本 ....
コンクリートにできた
水たまりに
魚が空を飛んでいた
僕はそれを無感動に見つめる
雨が止んだから
傘をたたんだら
空に虹がかかっていた
僕はそれらを無感動に見つめる
濁 ....
あわてたような目をして
三郎さんが横を向くので
あたしは今日も
あらぬものを噛んで寝るのか
と
それなりの物わかりの
ついたふうな目を向ける
プラスチックのコップとか
スプーン ....
小鳥が死んだ
小さな穴を掘って
小さな葬いをした
掌にのこる
かなしみの小さな翼を
空に放つ
夢の中で
小鳥は翼を失うだろうか
ひとは翼がないから
夢の中で
空を飛ぶ
....
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