言えないことがある
言わないことがある
それは男と女だから
話せないこともある
それはつらい
それはずるい
ふたりにしかわからないのに
あなたにだけは言えないから
世界中誰に話しても
....
ここはなんて
静かなんだろう
泉に石を
投げても
水音がすることはない
切なくて
小さく歌ってみても
言葉は
メロディは
花びらとなって舞い落ちた
それでも
他の所へ行きたい ....
いつも心のなかにある
あなたへの気持ちを
飾らずに話したならば
きっと楽になれるでしょう
けれどもわたしは
銀に輝く月から
走るように去っていく
あの雲のようになりたくて
あなたが風に ....
雨はキライだけど、夜の雨音はすきです。
わずわらしさ満点だけど、たまあに逢いたくなります。
君のココロはいつだってナゾだから、明日の空が待ち遠しくなるんだろう。
なんにもない。もうそ ....
涙は流れます
悲しい時も
悔しい時も
辛いときも
涙は流れます
うれしい時も
楽しい時も
涙は流れます
心が重い時
心が想いで溢れた時
涙は ....
まだ暖かいベッドのうえで深い利きで
はすりつけようとしている
白い目ん玉の奥にはなぜか
見えないような気がしている
色んな世界 色んな唄 順序追って説明するからちょっと待っててね
....
そっちが
あっちで
こっちが
あっちだからよ
境目で
コンダクターが
金糸
振り回して
ぶち狂ってるだろう
ありゃ、一週間は髭剃ってないぜ
「いいんだよ、それで」
オマエはどっち ....
お前は金に嫉妬した方がいい
金持ちに嫉妬するんじゃない
金そのものに嫉妬するんだ
だってあいつほどモテモテなやつはいないじゃないか
どんなイケメン俳優よりもどんな美人女優よりも人気がある
し ....
「詩人不在証明」
不在を、証明せよ、と、書き殴られた、黒板、放課後、幾つめかの、チャイム、掃除用具入れの、造形美、誰もいない、教室の、大気。
足元から伸びる影を追いかける、ような、 ....
さっきから思ってる
生きている価値を
ここにいる価値を
1秒1秒が大切で見逃せない
そんな日々に押しつぶされそう
そのくせ結局最後は同じ
後に残るのはただ虚無感と後悔
一瞬一刻が大事 ....
かわいい虚勢
見えないふりをする
プライドごと君を守りたい
夕暮れ
いつも君のほうが寂しがった
いまさらの手つなぎ
約束なら破らないけれど
こちらからはひとつも願わない
切 ....
I love
I love you very much
I want
I want to see you
By all means
I can't stop me
....
あでやかな音楽は
チェロ バイオリンか
夕暮れの野焼き
朝の霧
まぶたにうかぶのはいつも故郷
ちらばった 氷の粒
ギターはあの人の奏で
似ている この曲
私は峠を越えていく
....
{引用=What kind of person are you?}
君はどんな人?
{引用=Are you tender?}
優しい?
{引用=Are you reliable?}
....
あなたはそば屋で待っていて
熱燗をちびちびやりながら
私を見るなり、ほっとしたような
困ったような
薄汚れたテレビの中で笑う
若いお笑い芸人たちの姿は
遠い、遠い、都会を思わせる
....
空を殺した鉛色が
凍える水面を
錆びた銅鏡に
そんな遅い朝
鳥たちは巡礼に訪れ
しきりに頭を下げる
もう幾度も焦がれては
言い出せずのどを鳴らし
奥歯をかみしめる
本当に辛い ....
〈とってもフロンティア〉で展開される使いまわされた陳腐な言葉の羅列が一日国家元首の発言集として販売されることになるのであろう。怒濤の如く拡大再生産される煮えくりまくった腸の酢漬けが憎しみなる内容を乗せ ....
夜の車は魚のよう
鯨のお腹を撫でてごらん
石ころは皆ラッコの卵だよ
広場の彫刻に影が貼りついている
向こうで手を降ってるのは誰だろう
口の端から小さな泡
泡に浮 ....
肌を滑りながらも胸を揉み 肩へ行く
次は踊る髪を捕えようとしたがパサと散らばった
耳奥から伝い散らばっている 髪とはこのようなものなのか
あるものが短いからではない これは異性だけが持つしなり
....
こどもの頃
お正月とお盆になると
母の実家に行った
山々にかこまれた盆地に
田んぼが海のように湛えられ
島のように点々と
街や集落が浮かんでいた
遠くに見える
おおきな島に駅 ....
しゃりしゃり
ふわふわ
さくさく
かりかり
ちゅるんちゅるん
夜を噛めばいろんな味
今夜だけだよって、おじいさまに言われたけど……。
やみつきになっちゃいそう
....
寝不足で眠すぎる
爽やかな朝
目を開けるのもダルくて
目を軽く閉じたまま
駅まで歩く
2秒閉じて一瞬開かれる
フラッシュされた風景
瞼の裏で赤く
滲みながら消えていく
残 ....
なきがらにそえる花を探しつづけて
旅人は死んだ
私は旅人を摘んでなきがらにそえると
花を探しにいく
泡ふえて瓜うれて今晩はかなわんや
水にしむオルクァットおり畳みの夜に
台所でろっぺん寝具ではっぺん
泣くしも戻し撒き餌はいらんや
剥いでねってうずくまる寝た子を起こすな
詰まった穴なら流して ....
色彩は
とても美しく
あったのでした
あどけない空を
飛行機雲がすうっとたち
あおいあおいあおが
喉の奥まで入り込み
それは私の中の何処かで
ぱちんぱちんと音をたて ....
十月の林檎畑は小春日和
はしごの上に立って
林檎の葉をとり
少し位置をずらして
枝の下の黄緑の部分も
赤く色づくように作業する
手間をかけただけ
儲かるものでもないけれど
まんべんなく ....
ゴロリと 目を覚ます
小さなネズミ 倒れてる
口から 真赤な血を 流し
ネズミが バッタリ 倒れてる
マンガみたいに ペッシャンコ!
風で飛びそに ペッタンコ!
きっと 俺に 潰されて
....
延々回帰線をなぞって
大丈夫なのに、のどが咬めない
知らないの そう聞こえる、
逃げてきたセクターを端から閉ざされる
私が歩みを進めるほどに
故郷の地面まで
焦げてゆくのだと気が付く
( ....
君
テーブルの上に
飲みかけのアールグレー
やりかけのジグソーパズル
僕
ソファーの上で
読みかけのミステリィ
書きかけのソネット
空
静かに晴れて
開けっぱなしの窓
....
急いでいました
ぶつかった人へ謝る暇も惜しんで
急いで得した時間を
その場で切り崩すことしかできず
余裕ないんだよね
あわよくば見逃してもらえると思っていましたが
実際 そうで ....
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