幼い子供に生えた
二本の白い腕が
寂しくなって騒ぎ出す
持てるだけの空洞が
全部そこに集まるから
両方の肩の関節が
どんどん膨れ上がる
肘を伸ばす
突き出た骨が笛を吹く
掌をひら ....
ひとつ
ヒトつ
組み上げては
崩れていく
それを止められずに
四角い箱の中で
ずっと
ボクの材料を捜していた
現れたのは
異構造のキミ
欲しいものが違う
もうヒトり
何処 ....
ちちゅうでダイアモンドがつくられている
きっといまもだ
「明日やらないことがある」から」今日は、今日は
はちあわせよりもまちあわせしましょう
あるのです
たくさんあるのです
あるに ....
.
空っぽでなにも見えない
永遠に闇が続く。
前を見ても
後ろを見ても
永遠に闇....
どちらが後ろで前か分からないくらい ....
乙女は恋を抱いて
いつまでも生きてゆくかも
少年はうち悩み
走り出て 木をゆすり
土を掘り返す
娘と息子
少年は6倍も悩むという
今日は こうして詩をかく
....
くすんだ赤い鞄を背負って
空色の自転車に笑顔でまたがる
じゃあ、また明日ね
当面やるべきことは
化粧をしたライオンに
命を吹き込むということ
照明が降り注ぐ舞台上で
コンタクトを ....
名前を呼んでは返事するきみに
「よんでみただけだよ。」と伏せたひとみでわらうと
きみはいつだって「なんだよ、」としょうがない笑顔で聞くから
それがすきなわたしはいつだってあなたの名 ....
あのときあなたと
原宿で
ピザとパスタを二人で分けて
そのとき初めて
お互いの秘密を話したよね
あのとき駅のホームで
あなたの頭を撫でて
見送って
そのとき初めて
見た事 ....
こういうの、
何て言うんだっけ。
しとしと降る雨の遠く
ざわざわ鳴る空の近く
きみのちかく
セツナイとイトシイが
トナリアワセだって
気づいたのは
しと ....
彼の香水は大好きな薫り
マフラーに残った移り香が彼を思い出させる
あのけだるそうな話し声も
甘えたわがままも
意地悪な焦らし方も
全部香水の薫りより愛しい
決して鳴らない大好きな着信音
....
あのジプシーの娘は
今夜は誰と床を共にするのだろう
相場の半分に値切られた体を売って
踊り少なに抱かれるのだろうか
彼らは毎年ここを通ったけれど
はじめての時は まだ幼い女の子で
太っ ....
081111
古い狸を
投げ飛ばす
飛ばす傍から
バッタが跳ねる
トノサマバッタを追いかける
お腹を空かしたカマキリと
声色を無くしたキリギリス
投げ飛 ....
不況と恐慌の違いについて
勉強熱心な小説家ごときが
したりがおでしゃべんなよ
台風を語るなら
そこまで来いよ
台風を待ってはないけど備えてる
そんな感じだから
....
美しい花が咲いていた
絶対に手の届かないところに
毎日
毎日
その花を見つめるだけの日々が続いた
やがて
男はその花を見るだけではなく
....
ぼよよんと
ゆれながら
おっぱいが泣くのです
ぼよよんと
あふれながら
波が岸辺に
たどりつくのです
ぼよよんは
涸れてしまうまで
泣いてます
命が命になるまで
....
君は弱気になって
甘えた態度で
側に居て欲しいという
けれど
僕はその弱さが我慢ならない
指の処置は無事に終わった
麻酔の切れた傷口は痛い
けれど泣きたいほどじゃない
ならば
そ ....
もうやってられないって
キミが言うから
僕は外に出て
キミの代わりに叫んであげたよ
こんなんじゃ
もうやだって
キミが言うから
僕は空を見て
キミの代わりに祈ってあげたよ
明日天 ....
ラーメン食い終わる頃に餃子登場……。
明日も頑張ろう。
ぼくらは夕暮れ
チョコレートを食べすぎた
赤いランドセル
黒いランドセル
へんなランドセル
長い影
おうちに帰る歌 べろんべろんにのびて
絶対音感ちがって 耳を切る
血がち ....
眼鏡をかけて
泳いでるこの世界は
海の底
けっして
外してはならない
溺れてしまうから
眠るときだけ
外します
息を止めて
眼鏡から
あふれる海 ....
ポケットの中
甘い匂いのそれ
本当は
全部あなたにあげたかった
弱かったんだね
不思議なポケットも
叩き割る勇気も
あの時の僕は持ってなかった ....
とある快晴の昼下がり
異常乾燥のせいでもないが
うたた寝していた青い駱駝は
うっかり空から剥がれ落ちた
ここは都会のど真ん中
駱駝が降ってきたと大騒ぎ
けれども青臭いだけの駱駝
....
知らなかったから
なんについてだって
失う心 あなたも知らないわたしのことは。
ちょこれーと ひとつ ゆっくりと溶かす
脳に栄養を knowに養生を
脳 安穏 I k ....
狭いベランダで
室外機に挟まれ
見上げる空は
今日も薄灰色
夏のあいだ、
日除けに育てた苦瓜が
絡んでいたネット
くもの巣のかよわさで
ふぅわ
ふぅわ
揺れているのか
しがみ ....
溺れたければ、どうぞ?
初めて笑った日のことを覚えてるよ
白い肌より白い包帯に血が滲んでた
君の無感動な眼差しに背筋は寒くなったけれど
君はたわいもないことを喋りは ....
{引用=
霜の匂いを纏って
母さんのおさがりのコートを着て
毛玉だらけの手袋で
髪にはすこし粉雪をつけて
息はぼんやり白くて
頬 ....
あかんべーということで
友達をあかんベーとけなすことにより
敵と味方。
敵を憎む気持ち。
あの子が欲しいと指名され
敵と味方が入れ替わることについて気持ちの整理がつかず
しかし、あかんべー ....
飛び出しそう
遥かな世界へ
じめじめした下水道から抜け出して
身包み剥がされても
最後の1本になっても
自分に嘘をついても
コンタクトが割れても
従順なその姿は変わらない
栄養満点で
....
天女の衣
剥いちゃいました
たださぁ、風が吹かないんだよねぇ。
弱ったなぁ…
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