全部終わった後に
明日からまたいつものような日々が待ってると思えてしまうやつは
素敵だ。
全部終わって
なんとない寂しさとなんとない安堵と、ちょっと遅目の涙でよくわからないやつ ....
頸動脈に錆びたナイフ、生を絞めつける死の模倣、こそげとった表層の肉片を、友人たちよ、おまえに分けてやろうか、早い睡魔、求める者の先端すら叶わぬほどに、細胞を覆い隠す睡魔、指 ....
毎日
会える訳でもなく
会えない日が
積もるばかり
それでも
私は
あなたを
好きだと言う
事実は
薄れない
どんなに好きな人に
会え ....
夢はささやかな土になることでもある。
身体中を這う、冷たくて細い水路はわたしだけの快感。
木の根を抱きしめる感触は、暖かいのか冷たいのかしりたい。
上に向かって木を伸ば ....
泣きながら入った
ちっちゃな喫茶店
「お客様、ご注文は?」
「あたたかいものを、ひとつ」
「かしこまりました」
(ウェイターの顔が見えない)
彼からゆっくり手 ....
愛するといふことは
難きことなり
得れば見失いがちになり
ないときに限って
わかりすぎるものだったりする
何より一番なのは
言葉にならないことで
毎日
これだけ多くの言葉を
使い ....
雷鳴が
手を伸ばす
息もつかせぬ濃黄色の
速く密かに追い来る
影
覆いかぶさる灰の匂いの
かすかな
水の手触りに
あなたはもう二度と
....
待ち合わせに5分遅れてきた友達は
首に水色のネクタイを巻いていた
誰もその事を突っ込まないくらい
水玉模様が自然に馴染んでいた
僕が着る服の色といえば
いつも決まって白か黒
黄色や ....
木枯らしに吹かれて
落葉たちが駆けていきます
その先で
誰かが待ってるかのように
子供たちが
追いかけていきます
それは
生きるための
練習のようにも見え
あるいはいつか死 ....
くるくる剥いた林檎の皮が
包丁持つ手にぐるぐる巻きついて
気分はまるで蛇使い
蛇の色の鮮やかさに恍惚
とする自分にエクスタシー
赤い風船 くもり空に飛ばして
太陽みたいだね、って
指 ....
かたかたと
少し間延びした車輪の音で
汽車は走る
稲穂が揺れて
風と戯れ
小さな花は
恐らく名もなく
数え切れない
視界に捉えきれない金の波は
さわさわと陽光を受け
....
イメージのあなたは今日も詩を書いていますか?
イメージの私は今日も詩を書いています。
イメージのあなたが 寂しそうな時
私も寂しくなります
イメージのあなたが やさぐれている時 ....
沖縄の桜は
一度寒くならないと春にならないので
開花フェロモンは
山の天辺にまず舞い降りる
そこから
四方にかけ下ってゆくので
沖縄では桜前線は
少し南下したりもする
北へ向か ....
砂漠を行く駱駝の群れにミサイルを撃ち込んだら
俳句爆弾が爆発して
飛び散った破片が合体して国語教師になった
「矮性種の鶏と書いてチャボと読みます」
それだけ言うと砂漠の砂と化し土に還って仕舞っ ....
太陽と月が共存 狂依存する時間帯
ベランタの鏡に映った私の長い髪の毛は絡まっている
昨夜の雨で濡れて
あなたに拭いて貰うために濡れた髪の毛が 乾いている
乾いて変わらない朝
....
・
空が晴れていると
どこへ行ってもいいような気がして
ふらふらと遠出をしてしまいたくなる
そんな時はスーパーへ行って
掌にちょうどおさまるくらいの大きさの
果物をふたつ買って帰る
右と ....
今夜
あの星の光で
できたグラスに
ゆっくりと
時間 を注ぎ
灯りを消すんだ
百億年
親父とのキャッチボール
おなかがくるしいほど 食べ過ぎたり
市販薬を飲んだときなんか
つい 楽になろうと
うっかり 横になると
泥のような 眠りについたりして
数時間の あいだに
いちね ....
ホントは皆分かってるんだと思う
明日が晴れない事も、望んだ時にキセキが起きない事も
ホントは皆分かってるんだと思う
そう簡単にこの雨が止まない事も、願ってもない嵐がやって来る事も
....
空は青かった。
休日の校舎は閑散としていた。
それが好都合だった。
*
「なに、その生意気そうな。」
そう言われたから悲しくて、彼女は目を塗り潰した。
「いちいちうるさ ....
キャベツにニキビができていた
このチャーハンおいしいね。
それはよくはれた日
いつだってぼくらは
そんな気分でもないから
ポテチをたべ
映画をみて
うすシオの
クチビルをなめ
つ ....
きみをひきのばして大きな一枚にして体に巻きつけたい、くるまったままで、そうすればどこへ行くにも一緒だ
と
わたしを抱きしめながら言う空想を
わたしは空想をして
よく言われるのは
「頭小さ ....
ビーバップ・みのるが好きだ。
ビーバップ・みのるはAV監督だ。
ビーバップ・みのるはすこししゃくれている。
ビーバップ・みのるの声が好きだ。
ビーバップ・みのるはドMだから、
自分のしてほし ....
歯車が僕らを離してゆく
からからまわる時を示す針
一定のリズムがもどかしくて
破壊の衝動は寸秒の歪みも叶わない
理想ははるか高いところ
目標は片足のジャンプで越える高さ
少し弱った心が ....
白へ白へ旅をする
木目の道の途切れるところ
裸足の足指
つまびくことの
終わりとはじまり
小さな柱がいくつかつづき
見えない川を示している
枯れた花が陽を拾う
....
街には雨が降り
明度と色合いの
均衡が崩れてゆく
すべてはモザイクがかり
街灯が路上で溺れている
色とりどりのパラソルが咲き
人はその中で足首を濡らす
少しずつ雨水を吸水してゆく
....
あなたに出会いたい
だまって真実だけみつめている あなたに出会いたい
玄関に かたい錠をかけたままの あなたに あいたい
あなたは だれの 姿もみようとはしないで
窓を ....
この 指先から細く頼りなく 延びる
絡まった 繊維
夕日に翳して
紅く見える
糸
薬指から延びるのを知って
胸が鳴った
僕の血が流れる この糸を解いて
....
長い髪をくるくる。
つよいひとみで、どきどき。
たくさんきかれて、どきどき。
たくさんこたえて、あせあせ。
それをみてえがおが、にこにこ。
ぼくもしぜんにえがおが、にこに ....
ふと あなたのことを思いだしたので
こうして手紙を書きました
あなたがこれを読んだら
筆不精なわたしにしてはめずらしいと
腹を抱えてわらうのでしょうか
お元気ですか
わたしは元 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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