夜も凍る時刻に枕木を鳴らす
粗末にされたペットボトルのお茶が
くるくるとうたたねを誘う
大きな月のせいで紫に染まった雲に
まつげがうっすらと被さっていく
あの日の夢が瞼を叩く ....
寂れた湖畔の
倒壊したコテージの物陰でぼくは死んでいる
キッチンから
浴室へ続く
通路があったあたり
サギのように伸びて
ぼくは
死んでいる
....
ひどく疲れているときに舐める塩は甘い。
{引用=つまり愛とはそういうものです}
最近、体が重くなった
癖がひとつ増えたから
街中では
がちゃがちゃと
大人たちが
癖を重たそうに
引きずりながら
歩いている
誕生日にひとつ
プレゼントされる ....
離陸し続けることが唇のためになるんだよと
伝達された日の午後にみんな消えました
あれは号令だったんです、滑空
退廃なら
ぶっ壊してこい
{引用=
--もうじき-嵐が--るの ....
さざんか (ひたむきな愛)
ぎこちない言葉をどんなに重ねても
降り積もっていく紅には追いつけない
つないだ手と手のささやかな温もりだけが
行間に溢れる紅を伝えようと ....
http://www.mumeisyousetu.com/maturiyohe/maturiyohe.html
手の平に咲く模様 まるで雪が爪立てている
合わした唇 遠く透明おくす
眠たい火けど 眠たい涎
眠たい過去 眠たい過去
ヒモは死んだ方がよく聞きがいい
カツカツと鳴るウインカー
中央道
八王子、第一インターを降りたとこで
無作為であるはずのその音が
ラジオCMのリズムと重なる
続く曲は
クロマニヨンズ『スピードとナイフ』
スピードの ....
それはそこらへんに咲いている花のような存在だ
泣きたいか?
泣くがいい!
笑いたいか?
笑えばいい!
どうしてそんなに
個性を無視するのか?
どうして感情を隠すのか?
そして人の心も無視する。
大人ぶって
本当の気持ちを ....
雨が降っているから電車は動かないという。
見慣れぬ駅を出てすぐに私は自転車にまたがった。
多少の雨など気にしない。雲の流れは速く速く。
ペダルを強く強く踏みその速度を追い越すように。
晴れ間を ....
約束の場所へと一歩、二歩
忘れた時間に隠してた
ためらいがちな瞳を見たよ
あの道をたどりながら一歩、二歩
迷い疲れたならば
今度は逆に誰かの手を引いて導いてみようかな
キミの真ン中 ....
081226
1939年製の並四ラジオをレストアし
ケータイ化も出来たので
朗読イベントの小道具に試用した
お客様は好意的で
耳を澄まして聴いて ....
詩人とは・・・
夜風に哀しく{ルビ項垂=うなだ}れる
名も無き
独りの草である
詩人とは・・・
哀しみの野へと分け入る少年の
蒼い背中に慰めの音色を贈る
竪琴奏者である ....
行き場を失った恋心は
深夜の丁寧な掃除夫の持つ
{ルビ箒=ほうき}と{ルビ塵取=ちりとり}によって
ゴミ袋へ、葬られる。
その美しさでこの目を{ルビ晦=くら}ませては
いつだっ ....
だいじょうぶ
最近よくおいしいものを食べるんです
白っぽい天気が続きますが
舌のうえは賑やかで、
くすくすと
口の中で笑っています
私の隣にあなたは居ませんが
生きる行為が好 ....
狭庭の片隅に
妻のみつけた
秋海棠
病院の片隅に
ひそと咲いてた
秋海棠
あのころは幸せの
風が吹いてた
秋海棠に
今年は俺にとって最悪の年だった
忘年会とは俺のような人間のためにこそあるべきだ
本当に心から切実に年を忘れたい人のためにあるべきだ
でも俺は一度も忘年会に呼ばれない
自分で開こうとしても誰も集 ....
じれったい指先は
弾くように
摘むように
ただ
じれったいままに‥
すぼめたくちびるで
痺れるような
熱い吐息
私の瞼に
そっと そっと
押し当てて欲しいの‥
....
1日遅れのクリスマス
もうツリーも片されちゃうんだ。
真夜中の真っ暗な公園を歩く
イルミネーションの消えた街で
メリークリスマス…なんて呟いてみる。
どこかの宗教の誰かのハッピーバー ....
夕刻
ケンタッキーに並ぶ何人ひとかたまりの群れ
その横を通り過ぎる地味なカップルが濡れ
平日のシェイキーズで濁った目をしてピザを食う人達や
同じような目をしてスーパーの惣菜 ....
風が強くて
きみがくれたシュシュと共にあたしの長い髪を揺らした。
新宿のイルミネーションは
前を歩くふたりを包んでいた。
つい今まで
別れ話をしていた ....
眠れない夜がしんどくて
噂の狂犬をしばく事にしました
みんなで力を合わせて
平和に飼い慣らされた 僕達は
戦う前から負け犬でした
死にぞこないの狂犬は言いました
「逃げろ!」
....
頭が九つある竜の川の河口を抜けて
地図で見れば尾びれのような東尋坊に
ガス欠間近のバイクを止める
どこかの船越に追い詰められた犯人が
たどりつきそうな見事な崖だ
ドラマではほとんどの犯人が泣 ....
いつからだろう僕のからだには
アルファベットと数字が記されている
いくつめかの恋をした時に
恋人により偶然見つけられて
それからすぐに彼女とは別れた
とても怖がりながら僕のもとから去っ ....
ベットの上で外の様子をうかがった
街は未だにクリスマスムードが漂っている
サンタさん
今年はこんな高価なものは入りませんでした
私が欲しいかったものは
街のイルミネーションより温かく輝く ....
届いていますか
それと
ありがとう
真夏の夕暮れの雨は
どしゃどしゃ降ります
なんで積もらないかと
不思議な気持ちになります
つい先日 僕が通った道には
そういった風景が ありまし ....
冬の匂いがする
そんな日は
ひとり
あの日の曇り空を思い出す
車のクラクションが
現実を連れてきたら
どうしようもなくて
心が泣く
ねえねえ
ねぇ…
街角に立っ ....
どうしてどうしていがみ合うのですか?
同じ同じ人間じゃないですか?
そうやって笑えないのは
誰のせいですか?
そうやっていがみ合ったり傷つけあうのは
歴史のせいですか ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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