着信音よ早く鳴れ。
そうすりゃ僕は救われる。
両足の間には抗えない隙間があるんだ。
埋められるものばかりを、
探して 捜して、
19年も生きちまった。
蕾を咲かす術も知らないままに。
....
水性インクの匂いが好き。
滲んで溶ける模様も好き。
(だって、メ・ルト)
私を動かしているのは、
熱い赤 と 冷たい黒。
如何でもいい事ばかりに、
捕われ拘る私は、
今のままでも充分 ....
原より白く
街が燃える
影も熱も人も空も
見えない波に流れ出す
曇の胸が
樹や家に添う
高鳴りが
さらにさらに遠くを照らす
ちからの反対へ滴は落ちる
....
札幌の地下鉄にはレールが無い
だってタイヤで走ってるからね
大人の事情はさておいて
曲がろうと思えば曲がれるんだろう(たぶん)
でもレールが無くたって
彼に自由は無いのさ ....
かつていなかったはずだよ。
君ほどのペペロンチーノは
かつていなかったはずだよ。
確かに君はパスタに過ぎぬ。
君はただのデュラム小麦だ。
しかし、そんな君の出自が
気にもならなくなる ....
インターネットにより
世界は発散に向かっていたが
戻ってきた土地は
歳を重ねて
背が丸くなり
収束していた様子だった
私の空間は
止まっていた
拡大するでもなく
収束するでもなく
....
肺をすり抜ける
君の微粒子は
混じるはずもない
足りない日々の感情を
静かな笑みで埋めてみると
ひび割れた器から
しっとりと零れてしまう
幾つかの季節が流れ
吐息が白く ....
ゆうたくん、
空の色なんてクレヨンのあお
たった一色でこと足りたはずなのに
昨日にはそんなことすらできなくなっていた
ゆうたくん、
10才のころの夢はサッカー選手、で
まぶたの裏で夕暮 ....
砂丘から砂が流れて来たら
それは夜の始まり
私は眠る準備を始める
天井を通る赤い水流を
電灯から白い汁として引き込む
煤けた電球の先から、光りながら
とめどなく溢れる白い液は
黄色い ....
頬を寄せ合って
肩を睨み合うの
貧しい地を這って
いたいけなところみせて
あの世でさよならするの
なんてありきたりなストーリー
どうして崩壊するの
まるで夢みたストーリー
....
まあたらしいビルが見える
壁一面オレンジ色だ
こぢんまりとして
建っている
括りつけの看板はない
業種もわからぬ
中の人種もわからぬ
ゆいいつ手がかりになるものは
塗りたくったような店 ....
地殻の下で芽を出した植物の憤りなんてものがお前たちに想像できるかい、ただひたすらな気持ちこそが薄暗い心を地上へいざなう、なんて、本気で信じているわけじゃないんだろ?キラキラが降 ....
朝の窓へ果てしなく
警告ランプが続いていく
ぼやっと灯ると川が広がりネズミ色に流れる
ただよう木々にラインの空を
僕は登山者だ 開かれる
アスファルトに 僕は
通り抜けていくそして ....
今にも落ちそうな
線香花火の最後の赤が
すっ
と
手元で息絶える
嗚呼
恋は終わるのだ
こんな風に
化石になって
暗い闇の中。
小さな頃に失くした涙たちをお父さんのせいにした。
そうね。わたしは卑怯者でした。
甘い甘い砂糖を撒き散らす。
−どうしてそんなことをするの?
どうしてそんなことを ....
ピンク色のドレスを着るの。
頭にお花をつけて。
「わたしの王子様は嘘つきだから。
もういいんだわ!」
髪を伸ばすことも
日傘をさすことも
全て夢のためだったけど。
ただの習慣に ....
哀しいことが
あったら
詩にすればいい
迷うことがあれば
詩にすればいい
減入る自分を
詩にすればいい
それを読んで
誰かが助からなくても
いいんだよ
それを
....
お元気ですか。
庭で椿の花が咲きました。
大きく口を開いた虎の舌。
あんまし覗き込んでいたので
ぼとりと花が落ちたのにも気がつかない有様です。
お元気ですか。
昨日の雪は解けています。 ....
大掃除の手始めに
なんとなく僕の部屋ということになっている
西向きの洋間
に置かれたまま整理していなかった
書類領収書請求書レシートパンフレット新聞記事コピー
などなんやらかんやら
雑多な ....
かもめよ、教えてください
埠頭をかすめて海に消えたひとりひら
海雪の行方を
海峡の雪雲に隠れたプロキオンだって
待てば姿をあらわすでしょう
その、抱く思いに揺れていたとしても
....
やさしい眠りが
速度を上げて
朝の向こうへ離陸する
夢の中
街はまだ目を覚まさない
けれども電車は
定刻どおりやってくる
お雑煮を
まだ食べ終えてない人が
白組、白組、 ....
夜の片隅は 窓際に満ちていて
澄みわたった天空のオリオンと
交差しています
歴史の流れを彼なら
知っていると、したら、
交差する窓際と宇宙の果てに
言葉に似たものがあると、したら、
....
1枚の紙がたくさん集まって段ボールが出来てるんだよ
薄い紙1枚じゃ支える事ができないから
いや
薄い紙1枚でも心は支えられるんだ、心は
あと間接的に身体をもね
でも
モノは紙1 ....
大人は道化師のふりをして、子宮を配る。子供たちが記憶の中に、ゴムの匂いを思い出してることが、不思議でたまらないのだけれど、避妊された(あるいは否認された、風船からこぼれてしまった、命のは ....
人が愛し合い
自然が呼吸して
生き物の掟を守り
季節がめぐる
自然は完璧を要求しない。
自然は程程で止める。
自然は優しい
自然は正しい
信じる事を止めないで
必要の無いと思 ....
ちょこっとだけだけど。
前に進んでみた。
自分で進めなきゃ、僕の時計が動かない気がして。
時計の電池が切れるのが速くなっても。
たいして差はないはずだから。
かち ....
れっきとした おばあさんになってしまいました。いったい
これまで わたしゃ なにが身についたんでしょうねぇ。え、
なんですって ごめんなさい ちかごろ めっきり みみが
とおくなりましてねぇ。そ ....
一人ぼっちに なりたい なりたいって言ってた
私がついに一人ぼっちになった
二人でいることのわずらわしさばっかり
わかったつもりでいた私が一人ぼっちになった
そう思うとこの町は ....
五年前のあの日のように
神戸港の広場で
石段に腰かけ
体を反らし
旅先の空を仰げば
ふたつの雲は
互いにゆっくり
近づいて
( 異なるものは些細なことで
( ....
変化のなかに
充満する声、声、声、
それは真理とか、
法則だとか、
唯一だとか、とそう呼ばれ
立体を超えた次元に浮かんでいる
いっぱい買ったら気持ちよかろ
....
3880 3881 3882 3883 3884 3885 3886 3887 3888 3889 3890 3891 3892 3893 3894 3895 3896 3897 3898 3899 3900 3901 3902 3903 3904 3905 3906 3907 3908 3909 3910 3911 3912 3913 3914 3915 3916 3917 3918 3919 3920
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