わたしがどれほど 傷ついていても
私の片方の目がつぶれ
全身に 治療のしようのない潰瘍が広がりつづけていても
この汚れた空に向けて
窓から この美しい蝶を放つ
この世界が どれほど汚れ
....
飼い猫が餌を食べませんでした。
おばあさまが朝食を2度食べました。
酒屋さんがコンビ二エンスストアになりました。
地下鉄の駅で年寄りが若者に殴られました。
子供が行方不明になりました。 ....
頭が痛くなって
喉の奥で吐き気がして
身体中に鳥肌がたったから
風邪をひいたのかもしれないと気付いた
早退をして、電車に乗った
これでも我慢したほうだ
満員電車で窓際に寄せられる
窓から見えた、冬 ....
ある日、玄関を開くと
そこは何の変哲もない2Kの部屋で
湿気た空気が満ち
黴の匂いが鼻につく
そんな場所になっていた
小さな靴箱には
靴や、 ....
気づいてる?
貴方は気づいてる?
{引用=こんなに月が綺麗だと
空の下 ワルツを踊りたくなるね}
悪戯っぽい笑顔を浮かべてる
貴方は気づいてるの?
夜の中歩く今も
つなが ....
どこから友達?
信じてこそ友達。
いつまで友達?
信じられる限り友達。
いつから友達?
信じ始めた日から友達。
いつまで友達?
大好きだから、
ずっと友達。
そして君の目で世界を見てみたいという
女子中学生と中年外国人の瞳の映り込みは
延々磨き続けた薬缶のように輝きを放ち
いつ終わるとも知れず、ある一点でカイコウし続ける
ねぇ
君はもう寝てしまったのかい
今日は一度もメールくれなかったね
ねぇ
君はなにかむくれているのかい
昨日まで毎日メールよこしていたのに
百合よりも薔薇が好き
....
眼球に飛来する無数の光
無邪気さの中に像を結ぶ
こちらには穏やかな水面
あちらには慟哭する水面
あちらで光が瞬いている
少年はそれを喜ぶだろう
しかしそれは死なのだ
....
ペガサスが凹レンズのそらに
喊声を反響させるように
東のそらからななめに射しこむのは
もぎたてのレモンの冬陽
キューピットが凸レン ....
今からずっと昔
何十代も前の祖先の頃
存在しないという存在を
ゼロという存在に仕立てあげた
見えないものを見ようとして
崖っぷちから恐る恐る覗き込んだ
そこから見えたものは
自分に住 ....
アロー、アロー、
元気かい?
無機質な言葉
愛情がない
付き合いで仕方なく
返事をする
世の中が
崩壊する
この飽食の時代
苦しんでいる人がいる
ありがたく
命を頂戴して ....
ユア マイ サンシャイン
小さくてきらきらのふたつの瞳は
まるで宇宙ね
わたしの瞳はあなたの宇宙をたゆたう銀河?
ユア マイ サンシャイン
小さくてあたたかい
水分たっぷりの( ....
木魅 (こだま)
「好きだ」
溢れ出した想いを返せないまま
あなたは土に還り
わたしは朽ちることもできずに
「好きよ」
抱えすぎた言の葉をざわめかせながら
夜毎 すすり泣 ....
誰もいない校舎、
美術室のベランダに干されていた絵筆が
夜風に揺れている。そうして塗り重ねられた闇は
やがて夜となり、題名のないキャンバスの中で今夜、
風花が降るばかり。
夜風ちゅーちゅーふきつけて
びしばし顔にふきつける風が
抱きしめてきてこうぎゅっと
つめたくていたきもちよくて
キンと冷えた夜とチュウ
年明けの勤務5営業日は、普段より凄く長く感じた。
金曜の夜は、意識が遠のいたくらいだ。
持病の眩暈も表れて、エスカレーターとかホームとかが怖かった。
新年会で酔った女がホームで吐いてい ....
惜しまれながら死んでゆく英雄に憧れた
俺は最終兵器になりたくて
生物史上最強になりたかった
何で波動拳が出せないのだろう
かめはめ波が出せないのだろう
せめて手から火が出ればいいのに
あぁ ....
触りたい
触れる
触れない
触った
触った
また触れない
触りたい
触らない
もう触らない
たぶん、から始めれば、
時として、も、外れはしないだろう。
ガラス、塀の中。
ぼやけて映る、後ろ姿。
たぶん、知らない人だ。
君は覚えているかい
僕が言った言葉を
僕が付き合いたいと言ったから
僕が君を振る事はないよと言ったら
君は笑っていたね
君が僕を好きな百倍
僕は君のことを愛してる
君は笑っていた ....
ほんとうかどうか
知らないけれど
詩の勉強会
みたいなところで
こんなふうに言われるらしいね
悲しいだとか
せつないとかの
感情を指すことばを使わず
あなたの気持ちを伝えてご ....
自動ドアを開いた
「雨が降る」と
囁いていく
真っ暗闇で光の粒子弾け飛ぶ
誰かの為に命尽きてもいいって想う
上手く息が出来ない世界で
朝靄に掻き消されてしまう様
夢幻回廊 巡る ぐるぐる
息を止めるのは誰よ?
怖気づくのはやめ ....
あなたと手を繋いでます
愛は尊い、
誰もが口を揃えて言うけれど
愛のことを考えると宇宙に放り出される
あったかい太陽に焼かれて涙が蒸発していく
ちいさいな
なにもかも
あいのまえで
な ....
頭の中の
箱の中に
小さい女が
住んでいて
髪を方々
振り乱し
知らない言葉で
なにやらわめく
箱は女の気分一つで
如何様にも変化して
きちんと
合わさる
....
夏の最中の暑い日に
アリの引っ越しを見たことがある
小さな黒いアリたち
餌運びでなく
引っ越しだと思ったのは
口々にタマゴらしきものをくわえていたから
元の巣が何で駄目になったのか
....
夢えと夢がぶつかった私はははである
耳が腐りそうである戦争が響き過ぎている
長引いているようであるまだやめないのか
長引いているようであるまだやっているのか
どちらも書こう ひとつの意味では足 ....
歩けない事が
空にのびていくために
必要なのだと
言い聞かせる事に
酔いしれ擦り切れ
根をかじる
悪食に
倒れたら
仲間になれそうな
錯覚を満たす
ひくことも
さることも
....
冬のそらが
かすれ過ぎた自分を
いやでも見つめるとき
布団の上で丸まって
何もしたくない日
でも、
ギターが空間を捻じ曲げ
ジムニスト(体操選手)がうずをまいて
詩人が旋律 ....
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