十一月八日 

渋谷のハチ公前で
ブラのホックが外れてしまうぐらいの豪雨のなか
べろんべろんになったビニール傘の先端
つまりは乳首を極限までつまんで引っぱった感じの銀色の部分を
思いっきり ....
 そっと毛布をかけて
 
 くれる人が

 居なかったら、どうする

 掛けてもらうと、自分も

 こんどは掛けてやる


 そっと毛布を掛けて

 くれる妻が

 居な ....
それは絶望の暗闇で光を放つ球体
哀しみで覆われたその隙間
微かにこぼれるまぶしい線を
希望と名づけた楽天家
平和を願って永遠に
眠る寸前の出来事か

ほくろとえくぼを添えた笑み
懐かし ....
知らなくていい


僕が君のせいで泣いた事なんて







知らなくていい


君に逢いたいと思ったことなんて







知らなくていい

 ....
Nice to…

ああ、キン肉マンのおでこに書いてあるやつね
違ったっけ?

あなたは苦笑いしながらも頷いてみせる

完璧主義者を気取るあなただって
お母さんのお腹から出てき ....
偉い人
えらいひと

偉い人は心の声が聞こえません
笑い声は世界を飛び出すくらい聞こえているのに
偉い人は自分が一番だから二番目の声など必要ないのです

間違っていることをあなたはしてい ....
ぐらり
びゅるり
のろい
おそい
はやい
あ、そこ、左だから
そうそう。

あ、ちょっ、さっきのとこは右だって
こっちのせいじゃないよ。
そっちがいきなり曲がるから ....
青い光を照射された 水晶の底
眼下の夜景には 星屑が撒き散らされ

脳細胞にまたたく 神経電流のさざめき
か細くも ひとつひとつの瞬きとノイズに 
担えきれぬ意味がこめられ

静けさと硬 ....
狐火


東京タワーのライトアップのバイトは
少し怖かったけど時給の油揚は厚かった
明日は午後6時にお台場集合らしいけど
エコとか言って体よく使われてる気がする
人はあやかしなん ....
ひと掴みもない   愛のカケラ
 そっと手のひらで包み込む

溶けていった悲しみは
     誰かの心に降り積もる

   私の所に来た悲しみは
         誰かの涙だったもの
 ....
噴霧 する 物質化 鼻腔 プラグインを身体に組み込んでゐる。
(獲得した身体は、不可逆であり、視線のバックアップ復元は不能な仕様となっております、ご注意ください)

所作 融け出していく 霧吹き ....
朝日が空を占有し始めて来光は天空を支配する
この太陽を絶叫とともに臓腑に納めて
細胞という細胞にこびり付いた
精神の垢を蒸発させる
風呂に入るように

肉体を心がけて浄化する
部屋の掃除 ....
一九九五年
一月十七日五時四六分五二秒
兵庫県南部地震
後の阪神・淡路大震災発生
死者六千四三七名
負傷者四万三千七九二名
行方不明者三名
避難人数三〇万人以上
未曾有 ....
ふと、 指と指
知らず知らず遭遇したら
あ、デコレーション
あなたの根拠を知りたいわたしの炎症
(ラズベリーのつぶらさ、紅さ、の)
を、ホイップクリームでくるみ、わたしは
しん ....
薄氷が張った空の
水色の向こうに何があるのか
私にはわからないけれど
朝、目的地の自転車置き場で
ふと、立ち止まり見上げていた
空には、肉眼で確認できないほど
かすかな穴が開いていた
誰 ....
            090117


かきくけこと言えば
鐘が鳴るなり法隆寺
柿を食えない痩せ猿も
金が成る木に水をやり
大きく育てと空を見る
入学願書に思いを込めて
孫の笑顔を ....
ゼロ ワン ゼロ ワン ゼロ ワン ゼロ ワン

万物は0と1で出来ているとどこかで聴いたが信用していない。
地球が丸いのも嘘。けれど、新宿は0と1でできているのは本当。
にょきにょきと、生え ....
非常階段で待ち合わせ
そんな滑稽さでもって
世界から逃げている
きみとわたし

日中の駐車場で
眩しいくらいに飛ばされた
二人の立体感が
遠い

ふれている間だけ
呼吸するのを諦 ....
縁をひとつ

自らで切ろうと思うのです

不安定で平和な木曜日がいいでしょう

草木の青臭い

今の時期がぴったりとくるでしょう

深呼吸をしても

溜め息で押し戻しても

 ....
次女を塾に送って行った帰り道
エタノールの臭いを感じた妻が娘に訊く

 消毒液の臭いがしない?

それを聞いた娘は心配そうな顔で

 おかあさん、ダイエットしすぎ

妻がキョトンとし ....
いつのことだったか
夜になると冷え込んでくるような
少しさびしい季節の
もっとさびしい時間
黒いドレスを着こんで
雛鳥のように歩いていた
白い脚のふくよかな
可愛らしいお人形さんに
軽 ....
ほどいた髪に
 
手櫛をとおして

慰める日々の疼き。
 
 
つややかな黒を
 
たわいない指先に

ひとりあそび絡ませ

誰のためでもない夜を
 
静かに白んでゆく。 ....
主よ 
私は光るペンを手に 
暗闇の広がる野分を独り 
これから往かねばなりません  

そこには果てしない「無」が 
広がり・・・もしかしたら 
何も、何も、無いのかもしれません。 
 ....
いつの間に僕の心は

こんなに弱くなったんだろう



歳をとればとるほど

現実を知り

知りたくないことまでも知ってしまう


どうして


どうしてこんなに敏感に ....
 
さよならは
しずかに
すぎてゆくから
せなかを
そっとおしてほしい

そんな
さしすせそが言えなくて
ふたりは
せなかを
むけたたまま

あいしてる
いまも
うたうよ ....
空が青い
空が青いと心が晴れる
でも
心が青いと
空は濁るし心も晴れない
なぜ
同じ青なのにこんなにも輝きが違うのだろう
こう
彼は言った
[分からない
でも俺は・・・
みんなの ....
花しょうぶ
さびしく並ぶ
ホームの柵で
白いパンをちぎる
包むもののない肩は
冷たく硬く
黒い雨の滴は
長く久しく
朝はこんなにも
騒がしい

ビルを巡る溝渠の水が
空をつかん ....
君は気づいてくれるだろうか
僕からの手紙に

あの時
僕はただの物質でしかなかった
溢れ出てくるこの地球の

力場に漂う熱量のようなもの

雨粒や、命
何もかもが
無意識のなかで ....
本当に欲しかったものはいつも
いらなくなってから手に入る
そんなときはいつも
落とし穴に落ちたみたいにドキドキする
もう欲しくもないのに
一度は手にしてみたいような
みたくないような

 ....
私は切り裂きたいのだ。
あなたの心を。
ずたずたに切り裂いてしまいたいのだ。

真っ白な紙を
折るのでなく、
墨で塗りつぶすのでなく、
ぬるま湯の中でふやかすのでなく、

真新しい、 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
暗号土田0+09/1/17 15:50
困るからね生田 稔5*09/1/17 15:34
こぼれる光に百瀬朝子1*09/1/17 14:25
知らなくていい珠羅009/1/17 14:07
ミートなひと恋月 ぴの16*09/1/17 12:53
偉い人こうこ109/1/17 12:07
チュンチュン009/1/17 10:53
拡散するいねむり猫109/1/17 10:31
百鬼夜行詩 <6>nonya7*09/1/17 10:12
悲しみの回路明香璃109/1/17 9:15
拡張領域のためにななひと009/1/17 8:29
太陽を食べるアハウ009/1/17 8:14
十四年目、述懐明楽709/1/17 8:13
ラズベリーの窒息A道化609/1/17 3:39
 さしすせそが言えなくて木屋 亞万4*09/1/17 2:36
さしすせそが言えなくてあおば4*09/1/17 2:22
丸井血風録猫道9*09/1/17 0:38
逢瀬アオゾラ誤爆809/1/17 0:18
ブルゥから白ローザ309/1/17 0:15
ききちがえkauzak7*09/1/16 23:56
ゴシック・ロリータ氷魚3*09/1/16 23:20
優しい爪朔 水109/1/16 22:23
この世ノ窓 服部 剛109/1/16 22:14
知りたくない珠羅209/1/16 21:32
さしすせそが言えなくて小川 葉4*09/1/16 21:26
偽り華多哉209/1/16 21:25
花しょうぶ並ぶオイタル3*09/1/16 21:17
手紙2*09/1/16 21:00
欲しかったものはチアーヌ109/1/16 20:57
真っ白な紙亜樹109/1/16 20:00

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