[銀波]

あおじろいいのちが
誰かの胸にともる頃
あなたの耳のなかに
夕暮が入りこみ耳の
中で星たちはしみわ
たる水の音を聞き入
りながら瞬き始める




[tears] ....
冬菫に
ささやく想いは
遠い日の

    夢のおとした
    かそけき影は
    ひそやかな紫

冷たい風のなか
冬菫に
ささやく想いは

    遠い日の
    夢 ....
空というものに
きっと知らない世界があると
雲の大きな
さかさまの地面をけって
落ちてきた
僕が笑っているので
なんだか
ほんとうに
なんだか
スぅっと遠くに
泳いでいくクジラにな ....
雪が私の小さな夜に降りしきます
冷たいものを無限に受け入れて
静かなまま染まるのです
記号という名前だけをもらった
小さな星雲たちみたいな
街灯が青白く照らす夜です

星を頼りに渡る鳥は ....
朝を歌う鳥が
私の朝に光を照らす
まだ明け染めの空を泳ぐ鳥たちが
大地を覆う絹布を一枚一枚啄ばんでいく

家並の背中を見つめながら
廃墟の町にも日は昇り
鳥の声と木々の呼吸が
巷の影を ....
わたしが蝶であるなら
世界がむき出す筋肉の紫の静脈の盛り上がりを
ペロリと舐める
その時の世界の激しい快感を 想像出来る

わたしが蝶であるなら
世界が秘めている恥部 その柔らかく熱い粘膜 ....
ケータイメモリー消去しても
あなたの記憶は消せやしない

ケータイ二つにへし折っても
あなたはまだ生きている
僕のやつは酷く歪んでて、君が一生懸命研いでくれたとしてもなかなか綺麗なカタチにはならないと思う。でも確実に良い方向には向かうと思うんだ。僕もこんな醜いのは嫌だから。
君にばかり苦労はかけたくないか ....
私の祖父はうまく焼けなかったので
2度焼かれるというレアな体験をして
ウェルダンされた

生乾く人

小林宏史という写真家の本に『死と葬』というものがあ
る。インド、カルカッタ。寺院の前 ....
テレビの画面、右上のコード、気にならないだろうか。
ベランダの隙間から、冷たい空気が入る。
気にしているのは、右足の先端だけ。執拗に表示された
コード。
朝までには、眠らなければならなかった。 ....
食べ物と服と紙がぜんぶごちゃまぜになっている

いつまでもかたづかないぼくの家

あれ以来、Nessun dormaが安っぽい使われ方をするようになったね

靴を脱いで入るタイプの店であの ....
 
妻が百円ショップで
ナンパされた

正直いうと
僕もしたことがある
百円ショップで
ナンパを

妻がいないところで
その男は
どうしてどんな気持ちで
ナンパなんてことを
 ....
朝から起きられない
なんとか薬だけを飲み
また うとうとと眠る

昼近くに遅いブランチをとり
また夕方まで眠る
長い長い眠り

何日も何日も眠りの日々は続く

その眠りの中で
私 ....
ぽかぽかとあたたかい日には
なおさらのこと
そのくせ歯医者や期末テスト、面接なんかに
行かなくてはならないときは
いっそう靴は
おしゃべりになります
こちらの緊張ぐあいには ....
 
たしかなことではないけれど
自分を
ここではないどこかから
ふりかえることができたなら
それはたいてい
詩になる

たしかなことではないけれど
自分が
ここではないどこかで
 ....
玉ねぎ カラナニ
あなたたまらに
あわをあまらに

やがてまとを見つめて
やがて
時はそのとき
人はたじろぎ子供の為に
猫舌というのは生まれつきではないらしいのだが
ホットコーヒーは冷めて薫りが抜けた頃に飲み始めて
たとえば電車で網棚にバッグを置き忘れないために
心の片隅に重さをにじませておく程度に
飲み干して ....
懐かしい声から
その表情が見える

突然消えたその人は
数奇な人生を送り
普通の人生では
見ることのない風景の中に生きた人


老いた目蓋の奥に
鋭い瞳を覗かせて

奥底から笑 ....
 呼吸を取りに帰る
 瞬いてしまうまぶたみたいに
 あらがえないこともあるのだった
 息をひとつ
 死んだ誰かへ
 捧げるわけでもなく
 そこに酸素があるぜ、
 ということ
 ....
「 いってきます 」 

顔を覆う白い布を手に取り 
もう瞳を開くことのない 
祖母のきれいな顔に 
一言を告げてから 
玄関のドアを開き
七里ヶ浜へと続く 
散歩日和の道を歩く 
 ....
合歓の木の上で眠りをむさぼるふらちな内臓
不透明な猫が目覚めたところだ
今そこにいた所に白っぽい魂を残して
静かにとなりの木に移る

走り去る猫
睾丸は膨らみ過ぎて目玉と区別がつかぬ
瞳 ....
黒くかび臭い彼の上着。
馬車部屋いっぱいに雨音が響く。

「絶望を知っている?」

「はい」

彼は残酷な笑顔を見せた。

雨音が聞こえる。

こんな時でさえ、私をこの場所に残し ....
もしもわたしがあなたに

すべてをわたしていたとしたら

あなたはあのこをあいさなかった?

もしもわたしがだれより

あなたをあいするといったなら

あなたはそばにいてくれた ....
夢を見るよ
小さな夢を
おおきなクジラ雲になって飛び立つ夢を
夢と現実のはざかいはいつもあなたの背中だけだけど
もう悲しい目をするのはやめてほしい
あなたの現実への
プロブナードはいつもこ ....
踏み止まろうか踏み出そうか迷う毎日白い線。
快速電車の吸引力を肌で感じ始めている。
存在はある日 突然 消えるものでなくて、
それ自体が無くなっても受け入れる側が認めない。
誰でもいい。誰かい ....
烈風 荒ぶ海岸線
低い雲に地吹雪が狂乱舞し
天狼は灰色の影を一つ見せた
艶めかしい獣毛に雪積もり


白銀の原野を隔てて
昏き森の続く 凪の時
天狼の一群 遠吠えの聖歌と紛う
森閑の ....
休めばいいのに

嬉しい時はどんな顔?

悲しい時はブルー?

本当はどこにいるの?

質問ばっかで疲れてる?

だったら休めばいいのに

やっぱり左上

今日は泣きたいか ....
北行列車は、かれこれ数年間は立ち往生している
車掌はいつも困り顔で客室に説明をしに来る
私はそれを聞かずに窓の外を見ている
雪が窓に張り付くとふわりとした光を持つ
「蛍の光、窓の雪」と歌ってみ ....
僕はもうなく
あるものへ もう
なにも夜にすらならない
姿へうかべようとも

かちどき橋が
ベージュのカーテンを手に
中に見つめていく僕は
遠くへ北海道を見る昼の窓に閉じ

歯 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ぼろぼろのつばさ 4青色銀河団409/1/25 11:19
冬 菫塔野夏子4*09/1/25 11:18
空とクジラの事プル式3*09/1/25 10:53
君の朝につながってたりぽん(大...14*09/1/25 10:24
朝の次曲長元坊1*09/1/25 9:29
音阿弥花三郎109/1/25 6:05
それとこれ光井 新0*09/1/25 4:56
愛のカタチ009/1/25 4:50
生乾きmizu K9*09/1/25 4:49
深夜の4部作ブライアン009/1/25 4:07
ほんとうは眠りたいときのことばかなりや009/1/25 3:37
女類小川 葉2*09/1/25 1:40
長い眠り森の猫11*09/1/25 0:45
靴はまちがえるふたば109/1/25 0:38
たしかなことではないけれど小川 葉109/1/25 0:01
相図十二支蝶109/1/24 23:30
_009/1/24 23:27
コーヒーカップ[group]しろう1*09/1/24 23:18
電話舞狐9*09/1/24 23:06
それだけ露崎309/1/24 23:05
海に還った祖母に捧ぐ 服部 剛3509/1/24 22:44
音阿弥花三郎209/1/24 22:36
雨音暗闇れもん009/1/24 22:06
くぅる深月アヤ209/1/24 21:39
すぬかんなが...309/1/24 21:27
[独り日暮らし]東雲 李葉1*09/1/24 20:21
天狼アハウ009/1/24 19:32
私のこころこうこ009/1/24 19:04
夜光列車[group]木屋 亞万4*09/1/24 18:38
君の夢K.SATO209/1/24 18:19

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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