[21]
蒸発王
[2006 07/24 23:21]
☆
ガキの頃宇宙船に乗った
右手は砂まみれで
ゆらゆらとどうにもならない
道の途中
夜の世界の隅で
出会ってしまった
僕達は
空の向こうを掴もうとした
何かがはじけたとしたら、それはきっと泡だ
五万ある航海、その一つの―
カタチ
花ならば
春と呼ぶ風
春の想いはいまでも
大切な
キミノウタ
ありがとう
さらば春の日
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