[745]ハァモニィベル[2019 06/04 03:15]☆
的なものに関してひとは嫉妬するのである。これに反して愛の対象となるのは一般的なものでなくて特殊的なもの、個性的なものである。
嫉妬とは〔・・〕平均化を求める傾向である。
〔・・・〕英雄は嫉妬的でない〔と言うが〕彼等においては功名心とか競争心〔がそれに代わる〕情念〔になっているからなのであろう。両者は同じだろうか?〕〔・・・〕功名心や競争心はしばしば嫉妬と間違えられる。しかし両者の差異は明瞭である。功名心や競争心は〔公共的な意識だが〕、嫉妬〔心〕は〔公共意識がなく、全て〕を私事と解して考える〔からだ。〕
嫉妬はつねに多忙である。嫉妬の如く多忙で、しかも不生産的な情念の存在を私
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