[696]ハァモニィベル[2019 05/04 14:10]


さて、
小説は事件を通じて表現するので、リアルを使って観念を伝達するものに近い
でしょう。事件とは行為とその結果に重点のあるものです。
詩は、その逆方向に向かい、詩じたいが行為であって、その動機(直感)に重点
のあるもの、のように私には映ります。

ただ、いずれにしても、その三者に共通して言えることは、
単純に作品がイメージをリアルにするわけではないということでしょう。
すでにリアルなイメージを持った造り手によってはじめて読者のなかでリアルになるのだろうと思います。
その証拠に、造り手のもつリアルへの照準がズレているほど作品は退屈になります。

(以上、概略的な考察ですが)
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