[286]一番搾り[06/26 16:28]
あたらしいカタチのファシズムですよ、これは。
だれにも抗うことの出来ない価値(最愛の幼子の病気)でもって、それ以外のすべてをなぎ倒すことが可能になるわけですから。
(じじつ、この詩を読んだ多くのひとたちは市長の言い分や、モンダイの冷静な検討を抜きに、この最愛の幼子の病気という一事によって
なんとなく市長が悪い、工場移転が悪い...じっさい悪いかどうか知らないが...という心情になってしまっているでしょう?)
この詩に得点を付けた方々の心情というのはおそらく9.11にマンハッタンの川辺にキャンドルをもってあつまり、死者に慰霊を捧げた人たちの心情と同じものです。
最愛の隣人の死。
それはすなわちブッシュにより、すべての疑わしき者たちを殺戮し、絶滅することを容認する前提になる価値基準や倫理と似通ったものですよ。
ま、それがわかるには、あまりに豊かな社会に生きてますけどね、ぼくたちは。
たぶん理解されないだろうとは思いましたが、
ぼくが徹底的に戦わなければならないのはこういうファシズムだから。
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