[96]深水遊脚[2011 12/05 21:08]
りのリスナーの奥に「会いたい」を盛り上げる何かが存在する。
 そんな状況で何を詩にするか。瞬間の「会いたい」気持ちの強さを閉じ込めるか、「会いたい」を期待させる心地よさを歌うか、「会いたい」を妨げるものに怒りをこめたり悲しみを書いたりするか。突き放して醒めた抽象的な書き方をするか。いろいろでしょう。
 題材に対する向き合い方を探るなら、西野カナも天沢退二郎も丸山圭三郎も同じ要素は持っている。その現れ方が違うだけで、根底にあるのは人間のあり方に対する視線です。違いを強調することは誰にでも出来る。縄張りを主張することも。でも、それぞれに書くパッションを与えたのは何だろうか。私が「恋愛」をぶちあげたのはそれを探るのもいいんじゃないかと思ったからです。
 もちろん、隠喩も技法も言語学も、題材や主題とは縦糸と横糸のような関係です。いつ展開されてもいいとは思います。きりのない話なので気長にやるのがいいと思いますよ。
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