[129]……とある蛙[2012 05/22 16:36]
らは芭蕉より才能があったようです。

「笈日記」の中の「軽み」の深化したといわれる句をいくつか

秋の夜を打ち崩したる咄かな
秋深し隣は何をする人ぞ
秋近き心の寄るや四畳半
この秋は何で年寄る雲に鳥

軽みの深化は生の重みを軽く表現するが、生の重みを実感させるものになってゆく。このあたりは詩作の目指す高みのひとつではないかと考えられる。


参考 尾形仂著「芭蕉・蕪村」岩波現代文庫学術16
   嵐山光三郎著「芭蕉紀行」新潮文庫7399
   同 上   「悪党芭蕉」新潮社
   成川武夫著「芭蕉とユーモア」玉川大学出版部

※不易流行 軽み 作為無き句を詠むことが軽みにつながる。また、流行は作為無き新展開が必要。不易は底流としての基本であり、あえて述べる必要があったのか?誤解を避けるためにあえて述べたものかなぁ。結局四文字熟語になってしまった(笑)。
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