[424]ハァモニィベル[2016 09/16 21:34]★1
慣れぬ草花」が、「静かに揺れる」シーンに、ただ物語のしめくくり以上の意味を感じられない味気無さへと繋がっている。
>女の小さな爪に似た、
>静かに揺れるその草は
>白爪草と呼ばれるようになった
女の爪―→〈白〉爪草 という繋がりが充分腑に落ちるように書かれていない(指を食べた時、女の爪だけは残った。その後、男は自分の指と一緒にそれを塚に埋めた。そこから爪草がはえてきた、のようにきめ細かく書いてあればまだ緩和するが)ので、重要なラストで読者は違和感を残されてしまうことになる。作者自身も漠然とそれを感じて、そのあと、最終の二連を置いてはみても、面白く誤魔化しきれていないことも、(丁寧に読んだ以上は)指摘しなければならない。
(以上です)
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