[77]ベンジャミン[2005 08/18 03:16]★3
8月17日 深夜
一行連詩 三巡
(佑也→ちる→白糸雅樹→ベンジャミン)
「指きり」
ある意味での指きりがひっそりと行われ
ガムはまるで秘密のように捨てられた
その路地裏で遊ぶこどもたちの姿はいまはなく
戻れない時間の重さにただ耐えているけれど
こどものままでいたい大人たちの無意味
影を落とす電信柱の隅には キラリ
わたしあなたを憎んでいるのです。たぶんね。
だからってもう泣いたりなんかしないけど それは
もう忘れてしまった過去の夜 指きりのこと。
美化されるばかりの過去が山積み
練りかためられたこどものわたし
そして小指にからめたままの あのときの嘘。
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