[74]
ヤギ
[2005 08/12 20:56]
★7
僕は点にもなれないけれど
ああほら 今またたく星が
すっかり燃え尽きてしまうのを
銀の魚と見送って
すっと追いかける視線 その白い線を瞳に焼きつけて何かを願うとき
君の姿を思い出すのは気のせいだろうか
僕らを流しさるこのサヨウナラの海の上で
掴みそこねた星の欠片が波にゆらゆら滲んで見える
あまたの星の曲線が僕らを結ぶ架け橋となってくれないかと見上げれば
魚たちが にやり と笑った気がした
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