[7]半知半能[2004 12/24 00:07]☆
限り白く
六時に差し掛かる腕時計
警笛はやはり気配を持って
終わる季節をささやいている
テイルに成れなかった日常 が 額縁からこぼれて
白い壁を惜しみながら 汚している
死体と 雪と 言葉が 積もって
そよ風が吹く
くさり くさり
風の 色のない様子が おちて
おちるだに 時計の端には 白 が
壁面の朝と絡まる
まるく そこで世界は切り裂かれて
いつしか 降り止んだ夜明け
逃げ出した ぼくを 追うものもなく
そのかわりに押し寄せる焦燥感
感情線 血脈
風の鳴る六時
押し寄せて 止まない
冬の焦燥感
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