[115]半知半能[2006 03/12 04:28]★6
06.3.11 
一行ずつ100行連詩(最後の6行はa.i.uなので正確には105行です)
(敬称略)Monk→半知半能→いとう→a.i.u.

組み伏せたのだ
鉄壁の論理と搦め手の目線で
たゆまなくそしてつゆほどのむれを
ひとつずつ解いてゆく それはメロンソーダの気泡に似ている
扱い方には慣れている
なぜならそれは私の生業であり
同時に私の屍なのだから
うずくまって屍となり やがて金の粉になるまで
粉が撒き散らされ、いずれ靴の裏にはりつくまで
私は私の仕事を止めないだろう
雪のように灰が降る季節に
咲く一輪の花とその傍らに錆び色の屍
清掃員は完全に
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