[101]半知半能[2005 11/25 22:58]★1
05.11.25 夜
一行交代で連詩
半知半能 → 無声
「コバルトブルー湖畔」
今日も静かな朝が来た
十年前のコバルトブルーの中で
短い一生を終えた小鳥の鳴き声がする
幾度かの黒が時として混じりこんではまた、コバルトブルーにそして今も尚、鳴き声は青の奥へ奥へ
陽が登りきればその声もいつものように聞こえなくなってしまう
私は見た 声を見たのだ、例えば、それが世界の果てに広がるコバルトブルーに彩られた草原 そして私は記憶したのだ
寂しげに私に届くコバルトブルー 私の記憶回路をじわじわと、優しく侵食して
そして最後には私自身を食らうとき 世界は一点に集約し
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