[89]石川和広[2004 08/27 22:26]☆
そのマヒした姿を見る子供の直截なまなざしを描いたものです。
僕にとって、障害というのは、何か近しいものでした。もしかしたら、色んな物語は、障害という固有の生きがたさと、現世との葛藤を描いたものかもしれない、そう思ったこともありました。
障害と呼ばなくても、なんか、オカシナ人というのは、いつの世にもいて、それに対する
ある愛と遠さの形ではないかと、物語は。なんか、中上健次みたくなってきたな。
でも、実際、最近は、統合失調症の友だちも、何人か出来たので、みじかかな。
だから、大泉実成のルポで読んだ、山田さんの、末期の様子は、目に浮かぶようです。彼女は、病が進行しても、書こうとしていた。
彼女は、自分は、わかりやすい問題児でなく、裏問題児だといっていました。ここには、自分にとっても、切実なものがあります。もちろん、あの方と、同じな訳は全くないのですが、それどころか、わたしは、何の問題もないのに、何悩んでるんだろうと思うわけですが。それでも。
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