水菜
結局、私は、詩を書いている。筆を折れと他者を糾弾した、その指で。
結局、私は、詩を書いている。筆を折ると自らの首を絞めようと、自らの口を塞ぎ、心を汚した、その指で。
醜い、醜い、その指で。
美しい言葉を紡ごうとする。
美醜をこえて、それは、吐き気がするほどに、醜く、あさましい。
へどがでる、ほどに、醜い。
…
光景はあさましく、
わたしは、縋る
赦しをこう、 ように
あおい うみに、しずみこむように
さながら、しにかけの、はんらな 自意識のみ ほのかに
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