水菜
 




結局、私は、詩を書いている。筆を折れと他者を糾弾した、その指で。

結局、私は、詩を書いている。筆を折ると自らの首を絞めようと、自らの口を塞ぎ、心を汚した、その指で。

醜い、醜い、その指で。

美しい言葉を紡ごうとする。
美醜をこえて、それは、吐き気がするほどに、醜く、あさましい。

へどがでる、ほどに、醜い。



光景はあさましく、
わたしは、縋る

赦しをこう、 ように
あおい うみに、しずみこむように

さながら、しにかけの、はんらな 自意識のみ ほのかに 
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