作者からのコメント
善と偽善をどう考えるかとよく話題にのぼります。僕も以前そのような事に思いをめぐらせたのですが、善を"真の善"として扱うと無理があるという考えに至りました。人間だけでなく、自然界で命が素朴に求めるものは淘汰の摂理に従う欲求なわけで、よく言われる善や善意とは、その摂理に逆らうもののように感じられるのです。
ただ、知性をもって生きる人間にとってそれは良い意味での(本来は)偽善であり、欲望に逆らいながら偽善を尽くすことで、それは最終的に人間が理想とする善行へと向かうのではないかと、そう思いました。
何かに向かう時、ふと、それが偽善ではないか?と感じた途端にその手を止めてしまうものですが、そうではなく、偽善の呪縛を恐れずその偽善を尽し続けることが何においても大切なのではないかと思うわけです。
虹村凌さん、ご感想・ポイント有難う御座います。
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