作者からのコメント
beebee様 : お目に留めていただきありがとうございました。 
土屋 怜様 : お言葉も下さりありがとうございました。そうですね、計画避難地域では餓死者もいると視察の議員も言う程ですから、現実は映画よりひどいですね。つい先日も酪農家が憤死しました。尤も、10年も経てば何処かの馬鹿が犬でも主人公にしてお涙頂戴の脚本でもモノする図式かも知れませんが。
乾 加津也様 : お言葉も下さりありがとうございました。そうですね、菌もウィルスも人間の尽力で強化されるのは皮肉といえば皮肉、種の保存を意図するからには当然とも言えます。最後の砦はユマニスムでしょうが、これはいくらでも人間個々の脳内で空涙と共に自己満に供される鼻くそとも言えるわけで。試練はまことに試薬ですね。
ヨルノテガム様 : お言葉を下さりありがとうございました。ゾンビと言えば故マイコ−の『スリラー』や西インド諸島の黒人ヒステリーですが、この場合は「死に体」の比喩でして、常に自然と国策、消費者の意向に生活権を左右される第一次産業従事者の有りように重ねています。
トリックスターとは言うまでもなく神または人の子、これは殊に20世紀、最終兵器開発への人智到達によって実質的にも殺し得たと私個人では位置づけています。ラザロというのはイエス・キリストの友人で、病没直後に例のハンドパワーでめでたく甦る男です。又、首吊りは日本人にとっては最も穏便な自己解決手段の一つですが、自殺を許さぬキリスト教社会ではイエスを売ったユダの死に方として特に忌み嫌われていると解釈します。
つまり天災と人災により先行きが断たれた農家や酪農家が追い込まれている現状を、無辜のラザロがユダのように自死しなければならない皮肉と聖書(条理)とに掛けたものです。勿論、危機管理怠慢を指弾される東京電力を悪者にするつもりは毛頭ありません。古代人が神意として恐れたように自然の力は絶大で測り知れず、一方の科学は人類の大脳新皮質の宿命であって、原子力発電は国策であり、我々国民が黙認の裡に享受し過疎のド田舎に背負わせている「民活」の「人為死」ですから。

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