作者からのコメント
小林源文の戦場劇画「黒騎士物語」の後半に「夜に向かって」という章があり、
その語感とイメージに惹かれ拙作のテーマやモチーフによく使っています。
ホルスタインにも「夜に向かう〜」があったな、そういや。(笑)
最初は同題の旧作を蔵出し改作しようとしたのですが見つからず、新たに作り
直しました。「それぞれが それぞれの/夜に向かって」のフレーズだけが旧作
から引き継がれたものです。
今回、意識的に加えた着想に「人体が作るものは影」の一節があります。神で
も物でもない、引き裂かれた存在としての人間を表したかった。「宛てのない手
紙」は、かつて現代詩壇で話題となった投瓶通信の隠喩です。まるで私たちのよ
うでもありますね。あとその直前は、初稿では「女の頬が」となっていたものを
現状に改めました。これは敷居です。
北野つづみさん、渡 ひろこさん、モリマサ公さん、
北村 守通さん、あおばさん、竜野息吹さん、緋月 衣瑠香さん、
梓 いっせーさん、緑川ぴのさん、縫ミチヨさん、銀猫さん、
《81》柴田望さん、乱太郎さん、calehaさん、おばけりすさん、
beebeeさん、風渚 凛さん、
ポイント頂いた皆様、ありがとうございました。
竜野息吹さん
>>夜中の雰囲気とテンポが素敵でした。
ありがとうございます。流される/包むの順番とか、途中で銃を足したりとか、
この詩はイメージの細かい精度出しで、結構あれこれと格闘しました。
加速感の出し方は色々あります。著名な詩人では野村喜和夫さんが上手ですね。
calehaさん
>>向かう夜に
>>声を届ける。
うん。私の声は陳腐な歌、でしかないのだけれども。
---2008/10/22 12:17追記---
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