作者からのコメント
 生物それぞれの個体は遺伝子を次世代へ運ぶものに過ぎない、と
いう着想をヒントに、「船」と名付けました。
 ことばもまた遺伝子であり、それを運ぶ身体は器であると同時に
それもやはり私だ、という考え方から、わざと意味はブレさせてあ
ります。

カノンさん、北村 守通さん、ともさん、 
渡 ひろこさん、渡部 雅士さん、うしわかまるさん、
緑川ぴのさん、豊島ケイトウさん、風渚 凛さん、 
二瀬さん、laverさん、モリマサ公さん、 

 ポイントを下さって、ありがとうございます。

ともさん
#すごーい!!!
#凄く好きな詩です。

 ありがとうございます。
 このごろ人生について考えていることが割と一本に落ち着いてき
たようで、詩のあちこちに、自己言及的とでもいうのか他の詩でも
触れた単語がときどき現れるようになってきました。

laverさん
 過分なコメントを、ありがとうございます。
 自分が、誰かと似たような何気ないものだと考えることは、自分が失敗した
時などはある種の慰めにもなるのでしょうけど、どちらかといえばやるせない
気分にさせられることでは、と思います。
 そういう同化の力に対する異和を訴えるものが、詩ではないか。
 だから詩は、それ自体に社会からの疎外の危険性を孕むと同時に、他者への
類稀な到達の可能性をも獲得する、矛盾した存在になると思うのです。

 この詩で留意して書いたのは第2連で、自己が複製…捏造と言ってもいい…
可能である場合、それも自分と呼んでしまおうという跳躍です。
 短い、世間によくあるようなフレーズであっても、そこに自分を感じること。
強烈な錯覚かもしれないけれど、それは世界を自己へ奪回する契機になるので
はないでしょうか。
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