作者からのコメント
頭痛の頭から詩のエッセンスすら出てこなかったので、
やけっぱちで引用しまくり調べまくりプロット借りてきてでっちあげた。
タイトルは白居易の長詩「牡丹芳」の「花開花落二十日。一城之人皆若狂」より。
語り手お米(よね)は、牡丹灯籠の女幽霊お露の侍女。
なんとなく年寄りっぽいと思ってたが牡丹灯籠を読み返したら、
お米は30歳くらいだと書いてあった。割と若いやん。
御納戸色は灰がかった暗い青色。暗い納戸の雰囲気の色。#2f5e66とか#007c8aとか。
最初は利休鼠にしようと思ったが、それでは城ヶ島に雨が降ってしまうので、
なんか薄暗そうな名前の御納戸色にした。単に納戸色とも言う。
石竹も色の名前。#e5abbeまたは#f9c1cfだそうで。ナデシコの色と思えばいいか。
(わが夫はペンキ屋なのでうちには色見本が転がっているのだ)
牡丹灯籠の原話は、明の時代の中国で書かれた「剪燈新話」の中の1編「牡丹燈記」。
私は東洋文庫で読んだ。円朝の「牡丹灯籠」が一番有名だが、
私は「牡丹燈記」の方が単純で面白いと思った。
円朝ならやっぱりあれがいちばんよ、「怪談乳房榎」。
手っ取り早く「牡丹灯籠」を読みたい方は、青空文庫の下のがおすすめ。
タイトルこそ円朝とついてるが、円朝の牡丹灯籠より単純化されており読みやすい。
「円朝の牡丹灯籠」田中 貢太郎
http://www.aozora.gr.jp/cards/000154/card4950.html
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