ポイントのコメント
[狩心]
きたねー。きましたねー。やるなー。と思いました。。
才能が沸いてくる感じが手に取るように見えてきます。。
運河象さんの今までの作品の中で一番面白いと思う。
>Is that a banana?
>No,it isn't.It's a gorilla.
まずここで、つかみはOK。爆笑しました。
そして、それが笑いだけでなく、「どういう事だろう・・・」という
好奇心へと変貌するから、次へと読み進めたくなってくる。
>あれはゴリラですか?
>いいえ あれはゴリラです。
この終わり方も素晴らしい。
作中からひしひしと伝わってくる「くそぉぉ・・・ばかやろう・・・なんだってんだ・・・」みたいな
感情の集大成的なものとして、その最後の2行がしっかりとそういう感情のすべてを
受け止め、表してくれている。
「やるせなさ」とか「どうしようもなさ」みたいな。
脱力してしまいそうな、ため息。
なんでも
>いいえ あれはゴリラです
で、片付けられてしまうのも、
とても「悲しい」し、とても「笑えます」。
ただこの詩は、笑い35%、悲しさ65%ぐらいで、
やっぱ悲しいです。
それと、作中の中で、少女たちのことをクソメソに言っているように見えますが、
(僕は、普通に笑ってしまったが)
実のところ、運河象さんは、
日常の一瞬でしかないが、その少女たちの存在に
癒されたのではないだろうかとも、思いました。
そして、人間みんなそんなに違わないのに、
なぜ格差が生まれたり、優越が生まれたり、するのか。
そういう苛立ちと悲しさをひしひしと感じました。
本当にとても良かったです。良作!
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