ポイントのコメント
[杉原詠二(黒髪)]
倫理は服と関係があるが、難解な詩の理解に服はまったく関係がないと思われる。私の理屈に違和感を覚えられる方は、比喩についての理解がなっていないだろう。詩が倫理的であるかどうか、というのは、また別の話だ。詩は言語芸術であり、自分の衣服とは何の関係もない。言葉を操るということは、技術と思考の問題であり、倫理はその核にあるだけであり、倫理的であったからといって、難解さが減ずるわけではない。例えば、埴谷雄高の『不合理ゆえに吾信ず』というクソみたいな題名のアフォリズム集があるが、その難解さは、ただ難解であるというだけであり、その倫理性自体は、難解さとは微塵の関係もない。難解さを称揚することには言語的問題があるが、倫理とは法であるから、難解であろうがなかろうが、正しいものは正しいのだから、そこら辺をよく区別しないと訳が分からなくなる。
---2025/07/25 09:55追記---
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