ポイントのコメント
[朧月夜]
急に寒くなりましたが、東京はどうなのでしょうか。と……堀辰雄でも書きそうな、巧妙に話題をずらした感想を書こうと思ってしまう、そういう孤独(本質的な)の表れ、というのか、……良くも悪くも伝統的な詩なのだろうな、という感じがして。10年後の論者はわたしのこういう感想を目にしたら、笑うだろうか、それとも是と言うだろうか。語彙も言葉の連結も新しくはないですけれど、古いとも思えず。「良い詩だな、でも……」と感じる自分に戸惑ってしまうところはあります。とくに「彼岸花」……Facebookのアマチュア俳人たちがよく使うのですよね。あとよく使われるのが「吾亦紅」と「百日紅」。三文字がお洒落だとでも思っているのか、なかなか読めないという言葉を使っただけで気分が良くなるのか、「吾亦紅」とか「百日紅」とかの文字を見ると、わたしは逆にいらっと来てしまうのが普通なのですが。なんでしょう、この詩のなかの「ヒガンバナ」は純粋に悲しいですね。著名な詩人たちがこうした詩を見て何を思うのだろうか、何と言うのだろうか、とそんなことが気になりました。「時の破壊」の表現にスクラップ&ビルドとかを見るんだろうか。でも、この詩人は詩を書く以前から破壊し尽されているよな、といくつかの詩を読めば思うと思うのですが……。書いているうちに壊れていく、そんな時代じゃない、とそんなことが頭に浮かぶ──
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