ポイントのコメント
[Giovanni]
ヨーロッパの韻は、もっとも目立つものとして脚韻(行末の韻)と各行の音節をそろえる韻があります。もちろん他の韻、例えば頭韻なども用いられはします。 脚韻に関しては、ヨーロッパでは歌詞ですらしばしば行われています(セルジュ・ゲンズブールなどはいい例です、音節数までしばしばそろえているようです)。 音節をそろえる韻とは、基本は母音を一音節と数え、その数をそろえるものです(ただし、これは詩のルールであり、韻という風に取り上げられていないことも多いです)。これに関しては、言語によってかなり違います。 私が専攻したフランス詩の世界では、例えばアレクサンドランといって、12音節を(6,6に分けた構成で)一行中に構成します。 英詩では、基本、アクセントのない弱音とアクセントのある強音を組み合わせて行と連を構成する(例えば、 弱強 弱強 弱強 弱強 弱強 の10音節で各行を構成するなど)ことが多いようです。 私も学生時代英詩を作りましたが、当時はフランス詩の規則しか知らなかったこともあって、脚韻は使うことがありましたが、音節に関しては数をそろえるくらいのことしかしませんでした。 もし、昔のルールにのっとって英詩を書きたいと思われるならば、神戸大学の英詩の授業用ページなどを参照するとよいと思います。ややこしい音節韻の数え方などがあります。「神戸大学 韻律の分析手順」でググってみてください。 オノマトペは、日本語と英語では言語の性質が違うので、ただ中也のものをアルファベットにしても日本人の読むようには伝わらないかもしれませんね。そもそも、ヨーロッパ言語では往々にしてオノマトペ的な要素も動詞や形容詞などがもっている場合も多いですから。最近、中也の詩を英語にして紹介したいと思っていますが、自分自身正直どうしたものかと思っています。その意味で、お悩みになっていることがよく理解できました。 以上、ご参考までに。
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